日本の行事

ハッピーマンデー法とは?あなたはどこまで知っていますか?

ハッピーマンデーってすっかり定着している気がしていたけど、
廃止されるって噂は本当なのかな?

でも一体いつがハッピーマンデーなのか、
もとの祝日とか、よくわからないなあ(・Θ・;)

 

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Original update by : 写真AC

 

国民の祝日を曜日基準に変更し、土曜、日曜、月曜の3連休とするハッピーマンデー制度は、
施行から約15年が過ぎ、国民の生活に浸透しつつあります。

しかしそれに伴い、本来の祝日の意味や意義を知らない人たちが増えていることから、
廃止を求める声も少なくありません。

 

2012年にハッピーマンデー廃止の法案提出の話もあがりましたが、
その後どうなったのか詳しい事を知らないままの人も多いようです。

ハッピーマンデー法とは一体どういった経緯で制定されたのか、
その歴史と意味をまとめてみました。

 

ハッピーマンデー法とはどんな意味のある法律なのでしょうか

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そもそも、ハッピーマンデー法とは、どんな意味がある法律なのでしょうか?

 

ハッピーマンデー法は、国民が休暇活動を楽しむ機会を拡大すると共に、
日本の経済効果を実現するために制定された法律です。

 

週休2日制が公務員や中規模以上の企業を中心に浸透してきたことから、月曜日を国民の祝日とすることで土曜日、日曜日と合わせた3連休とし、国民の余暇時間を拡大するのがその目的です。

欧米諸国では、祝日の曜日指定が定着しており、
アメリカ合衆国では祝日の10日のうち曜日に指定されている祝日が6日あります。

 

また日本人は働きすぎで余暇が少ないという指摘を海外から受けていたことや、21世紀に向けて、日本の観光事業の観光振興がこれからの日本の国作りの柱となるべきという観光政策の実現目的も、ハッピーマンデー法を後押ししました。

 

毎年決まった時期に3連休が確保されることで、ゆとりある生活スタイルの実現、年末年始やゴールデンウィーク、お盆の時期の旅行や帰省による混雑や、道路渋滞の緩和や地域の活性化につながると考えられました。

また、祝日の趣旨を反映した行事や活動を連休時に行うことで
祝日本来の意義が広く国民に浸透する効果が期待されました。

 

では、ハッピーマンデー法はいつから制定、施行され、
いつが月曜日に指定されたのか確認してみましょう。

 

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ハッピーマンデー法はいつから始まったの?

ハッピーマンデー法はいつからはじまったのでしょうか?

 

ハッピーマンデー法が施行されたのは、平成12年、西暦2000年からです。

 

「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律」の一部改正案が平成11年に成立。

翌、平成12年から「成人の日」が1月15日から1月の第2月曜日に、
「体育の日」は10月10日から10月第2月曜日に移動しました。

 

そして平成15年、西暦2003年には「国民の祝日に関する法律及び老人福祉法の一部を改正する法律」により、「海の日」は7月20日から7月の第3月曜日になり、「敬老の日」は9月15日から9月の第3月曜日にそれぞれ移動したのです。

 

「敬老の日」が移動したことにより、同週の水曜日が「秋分の日」になる場合、間に挟まれた火曜日は国民の祝日に関する法律により国民の休日となるため、シルバーウィークというあらたな大型連休が出来ることとなりました。

ただし毎年ではなく、次回5連休になるのは2032年となります。

 

連休が増えたことで、旅行などの個人消費の拡大が期待される一方、運送業や製造業など休暇を一斉に取ることが難しい業界や、学校や保育所での対応に関して問題や課題は多く、制度廃止を訴える声も少なくありません。

 

では、これからハッピーマンデー法が廃止される可能性はあるのでしょうか?

ハッピーマンデー法による影響や問題点と共に見ていきましょう。

 

ハッピーマンデー法は廃止になる可能性がある?

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Original update by : 写真AC

 

ハッピーマンデー法が廃止される可能性はあるのでしょうか?

 

可能性は全くないとはいえませんが、現時点ではまだ何も決定されてはいません

ハッピーマンデー法の廃止については、国会内で何度も議論されています。

 

2010年に祝日法の改正案が提出され、大型連休を地域毎にずらすことや、
ハッピーマンデー制度の廃止が盛り込まれました。

また2012年には当時の政権を担った民主党がハッピーマンデー廃止を提言しました。

 

ですがどちらも改正には至っていません。

法改正の声が議論されるのは、ハッピーマンデー法により、
あらたな問題が発生しているためです。

  • 曜日でカリキュラムが決まっている学校は、割り振りが難しく授業時間が足りない。
  • 病院では連休の間専門医が不在で対応出来なかったり、連休明けは外来が多く対応しきれない。
  • 製造業や運送業の仕事や流通に影響が大きい。
  • 保育園や幼稚園が休みになるため、余暇時間が取れない。

 

このほか、連休があっても年間の旅行者数にさほど変動はなく、
経済効果も試算されたほど上がらなかったという調査結果も出ています。

(参考:http://www.koru-planning.com/research/report/happyman/index.html#TWO

 

また、連休により祝日の意義が薄れてきているという声も多く、2014年には「海の日」をもとの7月20日に戻すという祝日改正案が提出されましたが、こちらもまだ実現には至っていません。

ただし、同時に8月11日を「山の日」として祝日にする改正案が提出され、
こちらについては2016年から施行されることになりました。

 

完全週休2日制と週休2日制と休暇の取り扱いが違う企業などが混在している現状、ハッピーマンデー法については、国会内でも慎重に対応を考えるべきという意見も多く、議論がしばらく続くのではないでしょうか・・・

 

山の日については、こういった記事も読まれています。

2016年からスタートする国民の祝日「山の日」って何?

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

ハッピーマンデー法については、「連休が増えて嬉しい」という声もある反面、休日が関係ない職種の人や、日常生活に支障が出る人も多く、国民全員がハッピーになる法律というには難しい面もありますね。

またハッピーマンデー法ではなくハッピーフライデー法という案も出ていますので、これからの国家のニュースを、よく注意してその推移を見守っていきましょう(o^∇^o)ノ