2014年9月27日の御岳山の噴火は多くの被害者を出し、
悲惨な噴火災害となりました。
今回の噴火で多くの方が改めて自然の恐ろしさを、
山が生きていることを実感したのではないでしょうか。
一方で、近年の登山ブーム。
お年寄りから若者まで多くの人々がそれぞれの山を登っています。
そういう私も登山愛好家。
今回の事故を教訓に安全で楽しい登山は出来ないかを考えていきます。
噴火警戒レベルをチェックしよう!
「もし登山中に噴火に遭遇したら…」
まずその前に、登ろうとしている山がどんな山かを知ることも大切です。
特に下図にある山は気象庁により「噴火警戒レベル」という指標が導入されています。

噴火警戒レベルとは、
“噴火警戒レベルは、火山活動の状況に応じて「警戒が必要な範囲」と
防災機関や住民等の「とるべき防災対応」を5段階に区分して発表する指標です。”
と気象庁のホームページに説明があります。
つまり、火山活動の状況を5 段階に区分したもので、
危険な状態から順に「避難」「避難準備」「入山規制」「火口周辺規制」「平常」となっています。

もし登ろうとしている山が火山で、
噴火警戒レベルが運用されている山であれば必ずチェックしましょう!
下記URLから確認出来ます。
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/keikailevel.html
登山中に噴火した際の対処法はコレ!
登る山をチェックしたにもかかわらず、
または噴火警戒レベルが設定されていない山で、
登山中突如噴火した場合はどうしたらよいでしょうか。
② マスクやハンカチ等で口を覆う
③ 山小屋(室内)に避難する
④ 降灰時は無理に下山せず、室内にとどまる
⑤ 飲料水に火山灰が混入した場合は、沈殿させ上澄みを使用する
⑥ 携帯電話やラジオ、テレビなどで情報を得る
⑦ 周囲の安全を確認出来てから下山する
経験談によると「火山灰などの影響で呼吸が出来なくなった」とのことです。
雪崩に巻き込まれたときもそうですが、呼吸が出来るように
顔の周りに空間を作るという事はとても大事です。
手をマスクのようにして顔を覆う、
うずくまって顔の周辺に空間を作る。
これだけは絶対に覚えておいて下さい!
また、今回の噴火でも多くの被害者を助けたとして、
山小屋の方の対応が評価されています。
「もし自分だったら…」
きちんと想像しておくことも大切ですね。
活火山にいくなら持って行きたい防災グッズはコレ!
万が一に備えて防災グッズを準備しましょう。
② 数日分の飲料(出来れば3日分、1人3〜4リットル)
③ 数日分の食料(出来れば3日分)
④ 懐中電灯と予備電池
⑤ 使い捨てトイレ
⑥ エマージェンシーシート(保温シート)
⑦ 現金
その他に、ラップを持っていると火山灰から携帯電話等の電子機器を守れます。
火山灰対策ポンチョというものも最近は販売されています。
新聞紙も持っていくといざという時に役に立ちます。
体にまいて保温したり、着火剤に使用したり、万能に使えます。
これらを携行バックにまとめるというのも大切なポイントです。
万が一の場合でも、これだけ持って逃げることが出来るからです。
そもそも山に登らない、というのが一番安全です。
しかし、それでは豊かな自然を知ることができませんし、
環境の為に何が出来るのか学ぶこともできません。
危険性があることを理解した上で、対処方法を学び
自身のレベルを冷静に判断した上でアウトドア活動を楽しみましょう。