家族の誰かが亡くなって自分が喪主と務めるとき、
手間のかかる香典は辞退したいなあ(‘A`)
Original update by : 足成
昔から行われてきたこととはいえ、今の時代では香典を受け取ったりその香典返しをしたりなど、
ただでさえ忙しい時期にこの手間は大変だと考えたことはありませんか?
そんな方のために、今回はその方法や注意点をご紹介していきたいと思います。
そもそも香典って辞退できるの?
お通夜などの場では、香典はあって当たり前というイメージが強いですよね?
弔問の際にも、香典を用意しなくてはマナー違反になってしまうのでは?
という認識の方が強いかと思います。
しかし、近年では葬儀の簡略化や故人の遺志、参列者の負担を減らすためにと、
香典を辞退するという葬儀の方法が広まってきているようです。
それにはその地域独特のしきたりや、年齢などによる差も見られますので、
葬儀社と相談して決めることが大切になります。
また、香典を受け取らないということには、いくつかのメリットやデメリットももちろんありますので、よく考えたうえで決めたほうがよさそうです。
次にそのメリットとデメリットを説明します。
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香典を辞退するメリット・デメリットは?
まずは辞退することによるメリットです。
- 参列者の負担を減らすことができる
- 香典返しの手間がなくなる
1.についてですが、香典というのは生活しているうえで突然の出費となります。
「お通夜や葬儀に参列したいけど、いまは香典を包んでいる余裕がないから辞退する。」なんて方もいらっしゃるかもしれません。
そういった意味では、香典を辞退するということは参列者の負担を減らし、心置きなく故人との対面ができるということがあります。
2.に関しては、一般的に香典返しの品物の金額は、頂いた御香典の 「3分の1~半額程度」 の品物とされています。手配する時期は、基本的に四十九日法要(亡くなった日から数えて49日目)を行った「当日」または「2~3日後」までとなっています。
葬儀が終わった後でもいろいろと役所での手続きがあったり忙しさがある中で、
この手間をなくせるというのは遺族側にとっても心の余裕ができるというメリットになります。
次にデメリットですが、端的に言うと「葬儀費用をすべて自分で負担する」ということになります。
従来の200万円、400万円とかかる葬儀費用を、香典を受け取らない場合には、
自分たちで負担しなければなりません。
とはいえ、逆に葬儀自体の費用を抑えるという方法もあります。
近年では、簡略化された葬儀を提供する葬儀社や葬儀プランもあるため、これらを利用すれば、
香典を受け取らない場合でも金銭的な負担は軽減できるでしょう。
安いものになると通夜・葬儀を含めて60万円あまりでできる葬儀社もありますので、故人の遺志に沿いながら決めるようにしましょう。
葬儀で香典を辞退する方法とは?

Original update by : 足成
次に香典を辞退する方法ですが、通夜・葬儀の案内を出すときにお知らせするというのが一般的です。
手紙を送る際に、
「誠に勝手ながら、御香典の儀は固くご辞退申し上げます」
「故人の遺志により、御香典は辞退させていただきます」
などの文言をつけるようにしましょう。
香典を辞退する場合だけでなく、御花や御供物を辞退する場合にもその旨を記載しましょう。
また、受付でも看板に辞退するということを書いた貼り紙をしておいたり、
口頭で伝えるということも忘れないようにしましょう。
直接渡しに来てくれた場合にも、足を運んでくださったことに対しての感謝の気持ちを伝えたうえで、
丁寧にお断りをするようにしましょう。
香典を辞退する際の注意点とは?
注意点として、香典の持つ意味をしっかりと理解したうえで、
辞退することを選ぶということを覚えておいてください。
元来香典とは、葬儀という突然の出費に対してお互いに助け合うという意味を持っています。
それを辞退すると決めた場合でも、その好意があるということを忘れないことが大事です。
また、辞退とは言っても親族からは受け取る分には何ら差し支えはありません。
それにどうしてもということで受け取ることもあるでしょう。
まったく香典返しの準備をしないというのはNGなので、そういった場合を想定して、
多少の用意はしておくと失礼に当たらずに済みますね。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
古くから伝わってきた冠婚葬祭も、いまの時代では簡略化され、
低価格なものへと変わってきています。
香典を辞退することもいまの時代では珍しいことではありませんので、
安心してください。
ただその際には、前もって参列者にお知らせすること、
香典の持つ意味を忘れないことを頭に置いておいてくださいね。