日本の行事

国民の祝日とはどうやって制定されているのでしょうか?

国民の祝日って、どんな由来があって決められているんだろう?

どうやって決められているのか、そういえば知らないなあ(・_・;?

 

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Original update by : ぱくたそ

 

毎年同じ日にある国民の祝日。

ハッピーマンデー法などで、盛んに論議が交わされている祝日について、その由来や意義について、なかなか詳しいことを知る機会がありません。

また祝日の制定や祝日を移動させることについても、制定され施行されるまでに時間がかかるため、連休になる、ならないといった感覚でしか見ることがなくなりつつあります。

 

では国民の祝日とは一体どのように決められ、
またどのような趣旨があって休日とされているのでしょうか?

その詳しい理由について、知っておきたいことをまとめました。
この機会に、日本の国民の祝日について、正しい知識を身につけませんか?

 

国民の祝日とはどのようなものなの?

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国民の祝日とは、どういったものなのでしょうか?

 

国民の祝日とは、「国民の祝日に関する法律」、いわゆる祝日法で定められた休日の総称です。よく混合されがちですが、祝日法では固有の名称を持つ休日は「国民の祝日」、「国民の休日」「振替休日」とは区別されています。

 

祝日法の第1条で、「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける」とされています。

(引用:http://www8.cao.go.jp/chosei/shukujitsu/gaiyou.html

 

では一年のうち、「国民の祝日」と制定された日は何日あるのかを見ていきましょう。

 

 

国民の休日は一年に何日あるのでしょうか?

国民の祝日は一年に何日定められているのでしょうか?

 

「国民の祝日に関する法律」により制定された国民の祝日は現在15日あります。2016年8月より、あらたに「山の日」が加わり、16日となる予定です。

国民の祝日はそのほとんどが、法律制定当初から存在しているものですが、天皇誕生日やハッピーマンデー制度によって、変更されたものもあります。

 

では実際のカレンダー上で、いつが国民の祝日となっているのかを確認してみましょう。

 

いつが国民の休日?カレンダーでそうチェック!

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Original update by : ぱくたそ

 

国民の祝日はいつなのでしょうか?

 

国民の祝日は6月をのぞき、毎月あります。

2016年8月の山の日も加え、16日ある国民の祝日について、その名称と趣旨を見ていきましょう。(趣旨は祝日法に拠ります。なお、第2、第3は2週目、3週目ではなく、2番目、3番目とされています)

 

○1月

元日・1月1日
「年のはじめを祝う」

成人の日・1月第2月曜日
「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝い励ます」

 

○2月

建国記念の日・2月11日 
「建国をしのび、国を愛する心を養う」

 

○3月

春分の日・春分日(2016年は3月21日)
「自然をたたえ、生物をいつくしむ」

(春分日は3月20日から3月21日ごろのいずれか1日ですが、実際の各年の春分の日は国立天文台が作成する「暦象年表」に基づいて閣議決定され、前年2月の第1平日付の官報で暦要項として公告されることになっています)

 

○4月

昭和の日・4月29日(昭和天皇の誕生日)
「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」

 

○5月

憲法記念日・5月3日
「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」

みどりの日・5月4日
「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」

こどもの日・5月5日 
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」

 

○7月

海の日・7月第3月曜日
「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」

 

○8月

山の日・8月11日
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」

 

○9月

敬老の日・9月第3月曜日
「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」

秋分の日・秋分日(2016年は9月22日)
「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」

(秋分日は毎年9月23日ごろ、地球が秋分点を通過する日とされていますが、国立天文台が作成する「暦象年表」に基づいて閣議決定され、前年2月の第1平日付の官報で暦要項として公告されることになっています)

 

○10月

体育の日・10月第2月曜日
「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」

 

○11月

文化の日・11月3日
「自由と平和を愛し、文化をすすめる」

勤労感謝の日・11月23日
「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」

 

○12月

天皇誕生日・12月23日
「天皇の誕生日を祝う」

 

ではこの他に定められた休日、「振替休日」や「国民の休日」など、特殊な休日についても見ていきましょう。

 

振替休日の仕組みとは?

振替休日とはどのような仕組みなのでしょうか?

 

「振替休日」は、「国民の祝日」が日曜日に当たる時、その日の後の最も近い平日を休日とするものです。ただし祝日が2日以上連続する場合もあるため、月曜日のみとは限らない場合があります。

そして「国民の休日」とは、前日と翌日の両方が「国民の祝日」である平日は休日にすると定められています。その日が国民の休日となります。

月曜日は振替休日のため、国民の休日とはなりません。

 

1986年以降、5月4日は国民の休日となっていましたが、2007年に5月4日は国民の祝日である「みどりの日」に改められたため、国民の休日はハッピーマンデー制度によって日付が変更された9月に発生します。ただし毎年ではなく、敬老の日と秋分の日の間が国民の休日となるのは、2026年となります。

国民の休日は正式には祝日ではありませんが、祝日法以外の法令条文や実務上では祝日の一種とされています。

その他皇室慶弔行事が行われる場合は、その年に限り、それが実施される日を特別に休日として定められます。結婚の儀や即位の礼など、滅多にない行事ですが、知識として覚えておくといいかもしれませんね=*^-^*=

 

まとめ

いかがでしたか?

 

日本で一年にある国民の祝日には、
それぞれ意味や趣旨があることがお分かりいただけたでしょうか。

古来の暦や祝祭から定められた祝日は、今の私たちの生活に合わせ、
その趣旨に修正などを加えられながらも、長く続いています。

その祝日に込められた趣旨を考えながら、
休日を過ごしてみてはいかがでしょうか(o^∇^o)ノ