お世話になった方の葬儀に参列することになったけど、
お焼香ってどうやってしたらいいんだろう( ´・_・`)?
Original update by : 足成
なんとなくやり方はわかっていても、お焼香となると緊張してしまうものですよね。
これまで見よう見まねでやってきたけど、正直自信がないという方もいらっしゃることでしょう。
そんなわけで今回はお焼香の詳しいやり方を説明しますので、その場で恥ずかしくないようにしておきましょう♪
そもそもお焼香にはどんな意味があるの?
お通夜など、葬儀の場では必ずみられる「お焼香」ですが、これにはどのような意味があるのでしょうか?
浄土真宗では、たいたお香が浄土を思い起こさせるものであることから、故人やご先祖様に「香をささげる」という意味があるようです。お葬式やお通夜で、小康をする場合には、仏様や故人に向けて香を焚いて拝むことで、心と身の穢れを取り除いて正常な心でお祈りするための作法として用いられています。
宗派によって微妙な違いはありますが、「心を落ち着ける」、「仏さまの食事としてあげる」、「消臭」、「仏の世界の方との関わりを持つため」などの意味も持ち合わせているようです。
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一般的なお焼香の順番はどんな感じ?
焼香を上げる人の順番というものもあります。
マナーとして焼香を上げる順番を知っておくと良いでしょう。
一般的な葬儀でのお焼香の順番は、
- 葬儀委員長
- 喪主
- ご遺族・ご親戚
- 町会・自治体の代表者
- 近所の方
- 故人の勤務先の代表者
- 喪主の勤務先の代表者
- 関連会社・団体の代表者
- 故人の友人
- 葬儀の参列者
となっています。
ご遺族の中でも順番があります。
- 喪主 故人の子(長男)
- 母 故人の妻
- 喪主の妻
- 孫 etc…
などなど、基本的には故人に近い順にあげていくのが一般的となっています。
小さい葬儀の場合などでは、ご遺族がお焼香をあげ終わった後は、焼香台に席が近い順で焼香台が順に回っていくことも多いようです。
どのように回っていくのかわからなくても大丈夫です。
葬儀場の担当の方が、フォローしてくださるので慌てずに待っていましょう。
宗派や地域の慣習などでも変わってきますので、前の方の様子などを見ておくとより安心ですね。
葬儀でのお焼香のやり方とは?

Original update by : 足成
基本的にお焼香には3つのパターンがあります。
立礼焼香、座礼焼香、回し焼香の3種類です。
それぞれ根本的なやり方に変わりはありませんが、簡単に説明したいと思います。
まずは根本的なやり方ですが、基本的には右手の親指・人差し指・中指の3本で抹香をつまみ、額の高さまで上げ(「おしいただく」といいます)、指をこすりながら香炉に落とします。これを1~3回行います。
次に焼香の3パターンを紹介します。
立礼焼香
これは椅子席の式場で多く利用されるものです。
- 焼香台の手前で止まり、遺族と僧侶に一礼
- 身を正して遺影に合掌、一礼
- 焼香台に進み、お焼香
- 再び合掌し、最後にもう一度遺族に一礼して戻る
座礼焼香
畳敷きの式場で多く用いられます。
基本的な順序は立礼焼香と同じになりますが、 まっすぐには立たず、移動の際は腰を落とし、お焼香の際は正座します。
回し焼香
会場が狭い場合などで用いられる方法です。
他のお焼香の場合とは違い、自分で行くのではなく焼香炉が回ってきます。
受け取った焼香炉を自分の前に置き、お焼香が終われば隣の人に回します。
椅子席の場合は自分の膝の上にのせましょう。
お焼香を落としたりして、やけどをしないように注意しましょう。
お焼香の回数に決まりはある?
お焼香の回数は大体1~3回ですが、宗派によって変わってくるので注意しましょう。
それぞれ回数に意味がありますが、今回は省略し、回数を宗派ごとにまとめておきます。
- 天台宗 1回または3回(特にこだわらない)
- 真言宗 3回
- 臨済宗 1回
- 曹洞宗 2回(1回目は額におしいただき、2回目はいただかずに焼香する)
- 浄土宗 特にこだわらない
- 浄土真宗 本願寺派 1回(額におしいただかずに)
- 真宗 大谷派 2回(額におしいただかずに)
- 日蓮宗 1回または3回
- 日蓮正宗 3回
信仰している宗派があったとしても、時間調整などで回数が指定される場合があります。
そのときは従うようにしましょう。
お葬式への参列については、こういった記事も読まれています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
お焼香の基本的な親指、人差し指、中指の3本でつまみ、香炉に指をこすりながら落とすという動作が宗派によってそんなに変わるわけではありませんので、覚えておくようにしましょう。
順番は故人と関係が深かった人から行っていくものなので、周りの状況を見ながらお焼香をするようにしましょう。
故人の冥福を祈る行為だからこそ、お焼香の持つ意味や手順などの大切なことはしっかりと予習して、その場に臨むようにしましょう。