「十五夜」とか「中秋の名月」とかって、
よく聞くけど、どういう意味なんだろう??
毎年日が違うみたいだし、
どうしてそういうことになるのかな?o(´^`)o

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よく天気予報で話題になる十五夜。中秋の名月とは別の月なのか、
ただ言葉だけではその違いは分かりませんよね。
そして毎年その十五夜の日が違うというのも、意味が分からなくなる一因です。
十五夜にはどういった意味があるのか、月に関わる言葉について、
知っておきたい知識をまとめました。
2016年の十五夜の日がいつなのかも、ぜひこの機会に知っておきましょう(*^-^)
十五夜ってどういう意味があるの?
十五夜にはどんな意味があるのでしょうか?
十五夜は、月の満ち欠けを表す月齢で、満月の日を指します。
かつて日本の暦は、現在使われている太陽暦ではなく、
月による暦を使っていました。
新月の日を一日とし、次の新月までを一ヶ月とし、ちょうど十五日目が満月にあたるため、
この日を十五夜と呼びました。
十五夜は毎月ありますが、毎月十五日の満月の月を十五夜と呼ぶのではなく、
十五夜というと「八月十五夜」を指すのが古くからの習わしとなっています。
これは月の満ち欠けが農作物の成長に重なることから、もともとは一年の収穫を感謝し、
祖先の霊をなぐさめるための盆と合わせ、十五夜に行事が行われました。
そこに、中国から伝わった秋の美しい満月を愛でる季節の行事が加わり、お月見として広まりました。
今でも毎月十五日は、神社のお祭りが行われたり、一年の吉凶を占うなど、
節目の日として大切にされています。
それぞれの季節の移り変わりを大切にする行事が、
ひとつにまとまって今に伝えられているんですね。
それでは2016年の十五夜はいつなのか見ていきましょう。
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2017年の十五夜はいつの予定?
2017年の十五夜はいつの予定なのでしょうか?
2017年の十五夜は9月14日となります。
旧暦の十五夜は、太陽の動きを基準とする現在の新暦とはずれが生じます。
毎年9月中旬から10月上旬の間に、旧暦の十五夜はやってきますが、
かならずしも14日に十五夜が当たるということではないのです。
そして十五夜は満月の日とされてはいるのですが、実際には月が満月になる周期に
はずれが生じるため、十五夜と満月とは1日2日前後違います。
十五夜が満月だったのは2013年。
次回満月となるのは2021年です。
2017年の十五夜も満月ではなく、実際に満月になるのは9月16日ですが、
肉眼ではさほど違いは感じられませんので、綺麗なお月様でお月見を楽しめるはず。
しかし十五夜だけでなく、
他にも十三夜や十日夜といった言葉を聞いたことはないでしょうか。
こちらにはどのような意味があるのか、見ていきましょう。
十五夜以外にも色々あるって知ってる?
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十五夜以外にも月に関わる行事には、どのようなものがあるのでしょうか?
旧暦の9月13日にあたる「十三夜」、
そして旧暦10月10日にあたる「十日夜」があります。
秋の真ん中に当たる旧暦の8月にある十五夜と対になっているのが、
9月にある十三夜です。
「後の月」(のちのつき)とも呼ばれ、十五夜の月見をしたら
十三夜にも月見をしないと縁起が悪いとされていました。
また十五夜は里芋が実る時期なので芋名月とも呼ばれますが、
十三夜は栗が実る時期なので栗名月とも呼ばれます。
そして旧暦の10月10日の十日夜は、
月見ではなく収穫祭が行われる日となっています。
十五夜に田畑に降りてこられた田の神様が、この日に山にお帰りになる日とされ、
収穫した稲を捧げたり、お餅を供えたりします。
稲の刈り取りはこの日までに終わらせないといけないことになっていて、
地域によっては田を守ってくれた案山子を神様にみたててお供えをしたりします。
この秋の収穫祭は主に東日本の地域で行われていますが、
西日本でも10月の亥の日に「亥の子」と呼ばれる収穫祭が行われます。
この日に万病を祓い、子孫繁栄を祈って亥の子餅を食べる風習があります。
このように、月と私たちの生活は深い関わりがあり、
その風習が今も引き継がれているのです。
まとめ
いかがでしたか?
旧暦だと今の私たちには、ちょっと実感がわかない十五夜。
でも農作物の植える日や収穫を月の満ち欠けで決めていた昔の人たちにとっては、
大切な節目の日だったんですね。
そして十五夜や十三夜より、あまり聞いたことのない十日夜にも、
大切な意味が込められているということも、お分かりいただけたでしょうか?
今は十五夜は月の美しさを鑑賞する日として定着していますが、一年の実りである秋の収穫に
感謝しながら過ごしてみるのもいいかもしれませんねヽ(*^^*)ノ