七夕ってもともとは七夕伝説がもとになっているのよね(゚ー゚*?)
でも詳しい起源とか、そういえば私もよく知らないなぁ~
ちゃんとした七夕伝説について知ってから、
子どもにも教えたいなあ(-_-)

Original update by : 足成
七夕は私たちの生活ではおなじみの行事。
でもその由来である七夕伝説については、様々な話が重なっていて、
どれが本当の伝説なの?となっている方も多いのではないでしょうか。
絵本などでは分かりやすく簡単な説明がされていますが、
実際の七夕伝説には、話が伝わる国によっても違いがあります。
ロマンチックな恋物語として、広く知られる七夕伝説について、
日本や外国での行事や由来、また日本の地域で独自に行われる七夕祭りについてまとめました。
七夕に合わせて、ぜひ親子で七夕伝説の真実に迫ってみましょう。
七夕とはどのような行事なの?
七夕とはどのような行事なのでしょうか?
七夕とは五節句のひとつで、古くはお盆と関連のある行事でした。
夏を越すためのお祓いの意味から、
笹に願い事を書いた短冊を飾る風習が今も伝わっています。
七夕に願い事を書いた短冊を笹に飾る風習は、日本独自のものです。
これはお盆の行事と五節句の行事が重なっていることもあり、
夏の疲れや穢れを落とすという意味も込められています。
現代では神事と関わりの強かった七夕祭りの本来の意味は薄れ、
商店街での行事といった意味合いが強くなっています。
神輿や山車が出る祭とは違いますが、七夕にあわせた昼のイベントに、
夜は花火大会といった組み合わせで、商業的な行事へと変化しています。
この七夕祭りが元となって、
他の祭りへと変化した祭りも日本では多く見られます。
では日本各地で行われている独自の七夕祭りや
七夕伝説について、詳しく見ていきましょう。
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日本の七夕伝説はどんな感じ?
日本の七夕伝説はどういったものなのでしょうか?
日本の七夕伝説は、中国から伝わった織姫と牽牛の夫婦の話に、日本にもともとあった棚機津女(たなばたつめ)という天から降りてくる水神に捧げる衣を織る女性の話が組み合わさったものになります。
さらに奈良時代に中国から伝わったとされる「乞巧奠(きこうでん)」という織姫にあやかり、機織りや裁縫の上達を願う行事が加わり、七夕伝説として後世に伝えられました。
そのほか日本にはこの七夕伝説の伝統から、さらに独自の行事を行っている地域がたくさんありますので、ご紹介します。
北海道 「ローソクもらい」
北海道で行われる七夕祭りですが、子供たちが近所の家を「ローソク出せよー」と歌いながら回り、ローソクやお菓子をもらう行事。ハロウィンのお菓子をもらう行事に似ていることから話題になりました。毎年7月7日か8月7日に行われます。
宮城県 仙台七夕まつり
8月6日から8日の3日間、和紙と竹を用いた大きな七夕飾りを飾ることから全国でも 有名な七夕祭りです。地元では「たなばたさん」と呼ばれ親しまれる伝統的なお祭り。
七夕飾りには7種類あり、学問や書の上達を願う短冊、病や災いの身代わりとなる紙衣、長寿を願う折鶴、商売繁盛を願う巾着、豊漁を願う投網、清潔と倹約を願うくずかご、織姫の織り糸を表す吹き流しとそれぞれ意味が込められています。
島根県 大東七夕祭
8月6日に行われる、400年以上も続く七夕祭り。浴衣やはっぴを着た子供たちが、願い事を書いた短冊を笹につるし、提灯を持って家々を回って七夕の守り札を配り歩きます。元々は長い戦乱のあと、平和が訪れたことを喜び、酒や餅を振る舞った行事でその最後をしめくくる子ども行列を始めたことから続くお祭りです。現在はフィナーレに花火大会が行われています。
このほか、日本三大七夕祭りとして、神奈川県の湘南ひらつか七夕祭りや
愛知県の安城七夕まつりも、仙台の七夕祭りと並んで有名です。
世界各地には色々な七夕伝説がある?
Original update by : 写真AC
日本以外の七夕の様子はどのようなものになるのでしょうか?
実は世界各地には色々な七夕伝説があるのです。
日本の七夕は中国から伝わったものですが、その他にもギリシャのギリシャ神話やフィンランドでも天の川をあの世の光の橋とした伝説が伝わっています。
ギリシャ神話では死んだ妻を取り戻そうと冥土の世界へ向かう夫の話が伝わっています。
中国はその広い国の地方それぞれに独自の七夕伝説が伝わっています。
そのなかで最も有名な伝説をご紹介します。
昔、天上に7人の美しい天女の姉妹達がいました。
一方、兄夫婦に家を追い出され、
年老いた牛と共に貧しい暮らしをしている1人の若者がいました。
ある日、その年老いた牛が突然若者に話しかけます。
「今日は天に住む天女が水浴びをしに地上にやってくる。
その隙に天衣を奪えば天女を妻にすることが出来る」
その言葉に従い、若者は天衣を奪い、天女の1人を妻にしました。
若者は畑を耕し、天女は機織りをし、
やがて2人の子どもにも恵まれ幸せに過ごすようになりました。
ところが天女の父の怒りにふれ、天女は天に連れ戻されてしまいます。
残された子どもと共に途方に暮れていた若者に、
年老いた牛が再び話しかけました。
「私を殺して皮をはぎ、その皮をかぶって天女を追いかけなさい」
若者がためらっていると、
牛は自ら柱に頭を打ち付けて死んでしまいました。
若者は年老いた牛の言葉にしたがい、皮をかぶり、
子どもを連れて天女を追いかけました。
しかしあと少しで天女の手を掴める、というところで天女の父の妹、
西王母がかんざしで2人の間に大河を引き、
ふたたび2人は別れ別れになってしまったのです。
若者と子どもたちは、
泣きながらひしゃくで大河の水をすくい続けました。
その姿に、天女の父は心打たれ、毎年7月7日の夜にだけ、
家族が再会することを許したそうです。
これが七夕伝説として中国に古くから伝わっているお話です。
この話が元となり、中国各地で様々な行事が今も行われています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
絵本や話に聞く七夕伝説にも、色々な話があって、自分が覚えている話とはちょっと違ったかも…ということもあったのではないでしょうか(*^-^)
この機会に、ぜひ他の国の七夕伝説についても
調べてみるのも面白いかもしれませんね(* ̄∇ ̄*)