イベント

5月に似合う童謡はどれ?あのこいのぼりの歌の秘話も!

5月の童謡ってどんな歌があるかな?
童謡の歌詞にも深い意味ってあるのかな?

 

Original update by : イラストAC

 

童謡って不思議ですよね。

幼い頃は毎日のように聴いて歌っていたけれど、
大人になるにつれて、だんだんと疎遠になっていきます。

でも、ふとした時に思い出し、そして日本人なら年齢を問わず歌えます。

 

実際、外国の友人に「日本の歌を歌って」と頼まれたら、
童謡から選ぶ人も多いのではないでしょうか。

日本人の心のふるさとと言っても良いでしょう。

 

大人になってからもう一度童謡を聴いてみると、
その歌詞やメロディーの美しさに思わず聴き惚れてしまいます。

四季折々の歌も多くありますので、季節を大切にする日本人の心によく合っていますよね。

今回は、5月に似合う童謡を見つけてきました。
童謡の歌詞に隠されたエピソードもご紹介しま~す。(*^。^*)

 

5月の童謡にはどんなものがある?

SPONSORED LINK

 

 

風薫る5月。もうすっかり芽吹きも終わり、
木々の緑が濃くなって初夏を思わせる時期ですよね。

そんな5月によく似合う童謡って、どんなものがあるでしょう。

 

○茶摘み

作詞、作曲 ともに不詳。

♪夏も近づく八十八夜~

 

で始まる「茶摘み」。初夏に見られる茶摘みの風景を歌った歌です。

八十八夜とは、立春から数えて88日目。毎年5月2日のことになります。

うるう年の時は5月1日になりますので、今年は5月1日ですね。
この歌で手遊びした記憶のある方も多いのではないでしょうか。

 

○背比べ

作詞・海野厚、作曲・中山晋平

5月と言えば子供の日。端午の節句に歌われる童謡です。

♪柱の傷はおととしの~

なぜ去年ではなく、おととしなの?という疑問が出てきますが、
毎年背丈を測ってくれた兄が、去年は病気で実家に帰って来られなかったから…、

という説が有力です。

 

○おかあさん

作詞・田中ナナ、作曲・中田喜直

5月の第二日曜日は母の日です。
お母さんに関する童謡も5月が一番合いますね。

♪おかあさん、なあに。おかあさんっていいにおい。

 

今は喧嘩ばかりでも、小さい頃はお母さんが大好きだったなぁ、
と思い出させてくれる歌です。

 

他にも、よく晴れた休日のお出かけにぴったりな「ピクニックマーチ」。

雪解け水が流れるきれいな小川が思い浮かぶ、「めだかの学校」など、
さわやかな5月によく似合う童謡が数多くあります。

 

でもやはり、5月といえば子供の日の印象が強いですよね。

上の「背比べ」以外にもどんな童謡があるでしょうか。

 

[adsense]

 

5月に似合う童謡はどれ?~子供の日編~

5月5日、端午の節句を歌った童謡は他にどんなものがあるでしょうか。

 

○こいのぼり

作詞・近藤宮子、作曲者不明

 

 

やねよりたかい こいのぼり

おおきいまごいは おとうさん

ちいさいひごいは こどもたち

おもしろそうに およいでる

 

 

よく知られるこの歌に、2番があるって知っていましたか?

 

 

みどりの風に さそわれて

ひらひらはためく ふきながし

くるくるまわる かざぐるま

おもしろそうに およいでる

 

 

こちらの歌詞は、1番を書いた近藤宮子ではありません。
作者不詳となっていますが、2番として一般的に歌われているようです。

 

でも他にも、2番の歌詞があるのです。

 

 

5がつのかぜに こいのぼり

めだまをピカピカ ひからせて

おびれをくるくる おどらせて

あかるいそらを およいでる

 

 

こちらは、作詞家の小林純一氏による作詞だと言われています。

昭和44年の音楽の教科書に、2番として載っていたそうです。

 

最近、孫が3番まで歌っているのを聞いて、ビックリした!という、
おじいちゃんの話を聞きました。

♪みどりの風に~の方を2番、♪5月の風に~の方を3番として歌っている、
幼稚園や保育園もあるそうです。

 

でも実はもう一つ、こっちが2番だよ!という歌詞が存在するのです。

 

 

やねよりたかい こいのぼり

おおきいひごいは おかあさん

ちいさいまごいは こどもたち

おもしろそうに およいでる

 

 

端午の節句は昔から男の子の成長をお祝いする行事ですから、
1番の歌詞にはお父さんは出てきても、お母さんは出てきません。

 

作詞の近藤宮子が1番を書いた時は、まだまだ家父長制の強い時代でしたが、
時代が変わって、お母さんが出てくる2番が作詞されたと言われています。

誰が作詞したのかは調べてもよく分からなかったのですが、
こちらも昭和57年の音楽の教科書に載っていたそうです。

 

オリジナル以外にも、こんなにたくさんの歌詞が存在しているなんてビックリしました。

どれが2番かは関係なく、どの歌詞のこいのぼりも元気いっぱい!
端午の節句にピッタリですね。(^o^)

 

5月と言えば、さわやかな風を思い浮かべますが、旧暦では梅雨の時期に当たります。
なので、梅雨時の童謡も5月の童謡とすることが多いです。

どんなものがあるでしょうか。

 

5月に似合う童謡はどれ?~梅雨編~

Original update by : イラストAC

 

鬱陶しい梅雨時ですが、軽快な歌詞とメロディーで雨を楽しんじゃおう!

5月にはそんな童謡が似合います。

 

○あめふり

作詞・北原白秋、作曲・中山晋平

日本の歌百選にも選ばれた「あめふり」。

題名だけだと、え?どんな曲?と思う方も、歌詞を見ればすぐに分かります。

 

 

あめあめ ふれふれ かあさんが

じゃのめで おむかい うれしいな

ピッチピッチ チャップチャップ

ランランラン

 

 

じゃのめ(蛇の目)って昔の傘の事です。

傘の端と真ん中が黒くて蛇の目のような模様だったから、そう名付けられたとか。

ピッチピッチチャップチャップ♪
って雨の中でスキップした記憶のある方も多いのでは?(*^。^*)

 

この歌、5番まであるのですが、3番の歌詞に、

♪あらあら あのこは ずぶぬれだ やなぎの ねかたで ないている

と出てきます。

その後、4番でその子に傘を貸してあげるのですが、この「柳の根方で泣いているずぶ濡れの子」は誰なんだ?ということで、過去にいろいろな怖~い憶測が飛んだそうです。

 

様々な説が出てきますが、作者の北原白秋は、子供に受け入れられ受け継がれる作品を残すために、全国の童謡を研究したと言われていますので、特に深い意味は無いというのが一般的です。

 

それよりも、このリズミカルで軽快な童謡を歌って、
雨の日を楽しく過ごした方が、作者も喜びますよね。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

5月に似合う童謡、たくさんありましたね。
昔から受け継がれた童謡は、どれも心に残る作品ばかりです。

季節感あふれる童謡を生活に取り入れたら、
毎日が楽しくなりそうですね。(^O^)/