すずなって春の七草なのは知ってるけど、
たまにすずしろと混乱しちゃうなあ(・_・?)
どんな花を咲かせる植物なんだろう??

Original update by : 写真AC
お正月が過ぎたころ、店頭に並ぶ春の七草で、
すずなはおなじみですが、実際に生えているすずなを見かけることは
少なくなりました。
春の七草は新春のお腹を労る食事です。
そのなかに入れる七種類の菜のひとつがすずなです。
すずなとは昔の呼び名であるため、似たようなすずしろと
間違えたりしがちです。
すずなとは一体どんな植物なのか、なぜすずなと呼ばれるようになったのか、
詳しい情報をまとめました。
すずなってどんな植物なの?
すずなとはどのような植物なのでしょうか?
すずなはカブのことをいいます。
古来カブはすずなと呼ばれていました。
カブはその実だけでなく、葉や茎も重用されていて、中国では一年を通して
食べる野菜として広く栽培されていました。
日本ではカブが鈴に形が似ていることから、その葉をすずなと呼び、
野菜が少ない冬の間に食べる貴重な植物とされていたのです。
なお、すずなとは「鈴菜」と書き、この鈴は神を呼ぶための鈴のことをいいます。
すずなは春、3月から4月頃に黄色い小さな花をたくさん咲かせます。
菜の花の仲間なので、その花をイメージしてもらえば分かりやすいかもしれません。
また菜の花とよく似ているため、実際に菜の花とカブを区別するには、
その根の部分を確認する必要があります。
ただし収穫は花が咲く前となります。
そのため、実際に咲いている様子はなかなか見る機会がありません。
ではすずなの旬の時期について、詳しく見ていきましょう。
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すずな(カブ)が旬の時期っていつ頃?(春の七草であることも説明)
すずな(カブ)の旬の時期はいつ頃なのでしょうか?
かぶは冬の寒さが厳しい頃が一番美味しいとされ、旬は11月から1月頃となります。
かぶは根の部分が食用とされていますが、その葉や茎も美味しく、品種によっては
葉や茎を主に食べ、根の部分が小さいものもあります。
根の部分は淡色野菜、葉や茎の部分は緑黄色野菜で、ひとつの野菜で
様々な栄養を含んでいるカブは貴重な野菜です。
また、カブは1月7日の人日の節句の行事に食べる七草がゆに使われています。
この日に七草を食べることで、邪気を祓い、万病を除くことが出来ると
昔は考えられていたのです。
なお、七草はせり、なずな、おぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ
のことをいいます。
無病息災や長寿健康を祈り、食べる七草ですが、この時期不足しがちな
青菜を摂るのが目的でもあります。
現代ではお正月のご馳走で疲れた胃腸をいたわるために、七草がゆを食べる習慣が
定着しています。
ただしこの風習は旧暦のため、実際には2月の行事です。
そのためこの時期に外に生えている七草を集めるのは難しく、
スーパーなどでセットになったものを購入する人が多くなっています。
カブにも大きな実のものから細身の実のものなど、様々な種類があります。
最近では葉付きのものが少なくなっていますが、
栄養は実の部分より葉の部分に多く含まれるため、葉付きのものを購入する七草では、
ぜひ葉も含めて食べるようにしたいものです。
ではすずなの花言葉とは、どのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。
すずなの花言葉って何?
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すずなの花言葉とは、どのようなものでしょうか?
すずなの花言葉は「慈愛」「晴れ晴れと」です。
万葉集ではカブはアオナとされています。スズは古語では涼、または青の意味があります。
そこからすずなと呼ばれるようになり、現代ではカブで定着しています。
またすずなは冬の季語で、その白さを雪にたとえられ詠まれることの多い植物です。
さらに同じ七草に使われるすずしろ=大根とほぼ同じ栄養を含んでいます。
消化を促進するジアスターゼという成分を含んでいて、胃腸に優しいことから
このような花言葉がつけられるようになったのかもしれませんね。
なお、すずしろは辛味が強く、すずなは甘味が強いといった違いがあります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
春の七草を、子供の頃五七調で覚えた人も多いかと思いますが、現代では
呼ぶことのない名前のため、どんなものなのか詳しくは知らないという人も
増えています。
古くは年中行事として、江戸時代に入ってから庶民にも広く知られるようになった
七草の風習ですが、それぞれの名前の意味や由来を考えながら、ぜひしっかり
味わってみてはいかがでしょうか。