草冠に湯と書く漢字はどう読むんだろう?
辞書で調べても見つからなかったし、どういう意味なのかな??
普段なじみのない漢字を辞書で調べるのは難しいものです。
ネットの辞書は多くの種類がありますが、読んだ本で出てくる読み方の分からない漢字を調べても、
なかなか出てこない場合があります。
今回は草冠に湯という字を組み合わせた漢字について、
その読み方や使われ方についてまとめました。
今回のこの機会に、この漢字の書き順などについても詳しく
学んでみてはいかがでしょうか(^▽^)/
草冠に湯と書く漢字の読み方は?
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草冠に湯と書く漢字はどう読むのでしょうか?
「蕩」は音読みでトウ、もしくはタウ、訓読みでとろける、とろかすと読みます。
「蕩」の訓読みには他にも様々な読み方があり、あら(う)、うご(かす)、うご(く)、はら(う)に、
ほしいままという読み方もあります。ほしいままには恣や放といった他の漢字が使われることがあり、蕩が使われることは少ないといえます。
意味としては洗い流す、ゆらゆら動かす、豊かにひろがっている様などを表しますが、
そこから酒色などにおぼれる、締まりがないといった意味でも使われます。
他の意味としては「洗う、洗い去る、払い除く」、「動く、揺れる、揺れ動く」「のびやか、ゆったりしているさま」、「だらしがない、みだら、ほしいまま」といった様々なものがあります。
では実際にどのような時にこの漢字が使われるのか、詳しく見ていきましょう。
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「蕩」という漢字はどんな時に使われるの?
蕩という漢字はどんな時に使われるのでしょうか?
ゆらゆらと揺れ動いている様を示す漢字であることから、
気持ちが定まらない様や舟のような不安定な乗り物に乗っている状態を示す「揺蕩う」(たゆたう)や思うままに振る舞う様を示す「放蕩」といった言葉にも使われます。
たゆたうは難読漢字であることから、小説など以外ではなかなか見かけることはありません。
また漢字検定などでは準1級の対象となっているため、普段ではあまり使うことのない漢字です。
そのほか豊かに広がっている様として「蕩蕩」(とうとう)や「駘蕩」(たいとう)、洗い流してすっかりなくなる様を示す「蕩尽」(とうじん)や「掃蕩」(そうとう)といった使われ方もあります。
さらにやわらかくなるといった意味から、氷やアイスクリームなどが溶ける様を「蕩かす」(とろかす)といい表す時にも使われます。
最近では一部で、「蕩れ」(とれ)が使われています。
これは「萌え」の一段階上の言葉とされ、「見蕩れる」から派生した言葉です。
ただし実際には公認されている言葉ではないらしく、ネットでは散見される読み方ですが漢字辞書などには載っていませんので、注意しましょう。
蕩の画数や正しい書き順は?
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蕩の画数や正しい書き順はどのようなものでしょうか?
蕩の画数は15画です。
書き順はまずくさかんむりを書きます。
そのあと湯のさんずい、右半分の日、一を書いたあと、勿(もち)の順となります。
書き順については、以下のサイトが参考になります。
http://kanji.quus.net/kakijyun/5882.htm
http://kakijun.jp/page/toro15200.html
(ひとつめのサイトは画数と共に表示されています。ふたつめのサイトはアニメーション表示をしていますのでわかりやすいです。言葉の説明では不十分なので、こちらのサイトも合わせて表示する方がいいかと思います)
草冠が三画、さんずいが三画、右半分のつくりである日が四画、一が一画、勿が四画の全部で十五画です。
漢字検定では書き順なども問題として出ることが多いので、
この機会に正しい書き順を覚えておくと役立つかもしれませんね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
漢字は様々な読み方ができることもあり、最近では難読の漢字はかな表記にされることが多くなっていました。
しかし小説などではこういった難読漢字を使うことで、その世界観などを構築するなど新しい表現方法の手段として見直されつつあります。
しかし広辞苑などで調べないと分からない漢字も増えています。
基本的に漢字は分解するとなんらかの読みができますので、そこから読み方を推測したり解読することができます。
ネットでも様々な漢字の読み方を紹介しているサイトが多くありますので、
ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。