北海道に来て初めての節分。
なんだか通常の節分とは違って落花生をまくと聞いたけれど…真相は?
1年の福を招く節分は大切な行事です。
お寺や神社でも豆まきのイベントを盛大に行う場所も多いですよね。
通常、節分には豆をまいて鬼を追い払い、福を招き入れます。
しかし北海道の節分は豆の代わり落花生をまくといわれています。
初めて北海道で節分を迎える人には驚きの事実ですよね。
そこで、北海道の節分を取り上げて、どんな節分なのか見ていきましょう。
目次
北海道の節分では落花生を豆の代わりに撒くって本当!?

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節分の豆まきといったら、何を投げるのを想像しますか。
ほとんどの人が「大豆」と答えるのではないでしょうか。
しかし場所によっては「落花生」が豆まきの主流になっているところがあるのです。
元々は大豆を鬼に投げつけてその目に命中させて鬼を退治したことになっています。
落花生では大きくて目に入らないと考えられますね。
それに落花生では投げつけてもあまり威力がなく、当たっても痛くなさそうです。
これで鬼退治はちょっと難しい気もします。
しかし落花生をまくという場所には、ちゃんと理由がありました。
節分に落花生をまくのは、北海道を始めとする、東北地方などの寒い地方に多いのです。
北海道の豆まきでは落花生が使われるのは本当でした。
北海道以外にも九州の一部で節分に落花生をまく風習があります。
九州は温暖なので雪が降らないのに何故?となるかもしれません。
九州で節分に落花生をまく鹿児島は、落花生の産地があります。
そんなことから、大豆よりも落花生の方が入手しやすく、落花生を巻くようになったと言われています。
また、落花生を豆まきに使っていた地域の人が他県に引っ越してからも落花生をまいているという家庭も見られます。
今でも場所によっては節分に落花生をまく文化が根強く息づいています。
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どうして節分に落花生を撒くようになったの?
北海道の節分に落花生が使われるようになったのは何故なのでしょうか。
寒い地方特有の理由があるのでしょうか。
実は落花生を使った豆まきは、昭和30年代から続いているというので、かなりの歴史ですね。
豆まきに落花生が使われるようになった頃の理由をみてみると…
・大豆より落花生の方が雪の中でも拾いやすい
・落花生なら見つけられるので粗末にならない
・落花生の中は空洞になっているので、雪の中に埋もれにくい
こんな風に雪国ならではの理由があったのです。
豆まきをしたら、まいた豆をそのままにはしておかないですよね。
拾うなり掃除するなりして、後片付けをします。
しかし雪国の場合、小さな大豆では雪の中に埋もれて片付けが困難なのです。
それに落花生であれば豆まきをした後に改宗したものを食べることもできます。
殻に包まれているので、中のピーナッツは問題なくいただけるのも、エコですよね。
大豆の場合、いくら部屋にまいたものだとしても、一度まいた豆を食べるのは抵抗があります。
しかし落花生であれば殻があるので、一度まいたものでも抵抗が少ないです。
食べ物が実りにくい寒い土地ならではの、食べ物を大切にする気持ちの表れを
感じられるようで、とても深いものがありますね。
地域によって色々!日本各地の豆まき事情とは?

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北海道や東北地方では節分に落花生が使われていますが場所によっては、もっとユニークなものを投げる場所もあります。
アーモンド、ピスタチオ、うぐいす豆、納豆など、豆なら何でもいい状態です。
納豆などはどう投げるのか、ちょっと気になりますが、楽しそうですね。
愛知県ではかなり自由で、大豆が主でありながら、アメ、ガム、チョコレートなどのお菓子を投げる風習があるようです。
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節分と言えば、豆をいくつ食べるか
節分で豆まきをした後のイベントと言えば「年の数だけ豆を食べる」です。
これも場所によって数え方が違うんです。
・年の数ピッタリに食べる
・年の数プラス1個食べる
年の数だけ食べるというのは、年の数と同じだけの福を身体に取り入れるということです。
1つ多めに食べるのは来年の健康を祈ってという願いが込められています。
でも年を取ると、さすがに豆を80個とか食べるのは難しくなります。
お年寄りの場合、あやまって豆を喉に詰まらせてしまうなんて、縁起が悪いにも程があります。
そこで「10歳で豆を1つと数える」という方法を取る場所もあるのです。
例えば82歳なら8個+2個=10個という計算です。
こだわりがなければこれでも充分OKですね。
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節分の掛け声にもいろいろある
節分で豆をまく時には「鬼は外~!福は内~!」と言いながらまくのが主流です。
しかしこれも、場所によってちょっと変わったものがあるようです。
全国的に珍しいのは京都の大原神社の掛け声です。
「鬼は内~!福は外~!」とまさに反対の掛け声をかけるのです。
これは「鬼は内」で鬼を迎えて家の中に潜んでいる厄を持って帰ってもらうことを表わしていて「福は外」は、福は神社から各家庭に送るという意味があるのです。
他にもユニークな掛け声があります。
・鬼は内~!福も内~!
・福は内~!福は内~!鬼は随意に!」
・福は内~のみ
大きなイベントが行われる神社などでは、祀られている神様によって掛け声が変わると言われています。
大勢でワイワイ豆まきをしたい人は、こういったイベントに参加して、いつもと違う節分を楽しむのも良いですね。
まとめ
いかがでしたか?
北海道の節分では大豆ではなく落花生をまくのが主流でした。
それは寒い地方ならではの考えがあってのことだということが分かりました。
豆まきの豆知識としては…
・雪が多い地方ではまいた豆を探しやすいように落花生を使用することが多い
・他にもアーモンドやピスタチオなど、様々な豆を投げる習慣がある
・お決まりの掛け声も場所によっては、意外な掛け声を使っている
機械があれば住んでいる場所以外の場所での節分を過ごしてみるのも楽しそうです。
1年間の福を呼び込むイベントなので、できるだけ豆まきに参加しましょう。