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北海道の節分で落花生を撒く理由とは?撒いた後はどうする?

北海道では節分に落花生を撒くって知ってた?

落花生って千葉が産地でしょ?なんで北海道?

撒いた後の落花生はどうするの?

 

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Original update by : イラストAC

 

節分の日に豆まきをする風習は、奈良時代に中国から伝わってきた「追儺」(ついな)という儀式が始まりです。

時代とともに庶民にも広がり、豆を撒いて鬼を追い払い無病息災を願う、という今の形に変わっていきましたが、撒く豆については「大豆」が一般的なはずです。

 

ですが北海道では、節分に大豆ではなく「落花生」を撒くんですって!

ちょっとビックリですよね。

なぜ北海道で?なぜ落花生?いろいろと疑問ですよね~。

 

今回は、北海道ではなぜ節分に落花生を撒くのか?撒いた落花生のその後は?などの疑問について調べてきました。

ウチの地域でも落花生だよ~。という方も、是非、読んでみて下さいね。

 

北海道では節分用の落花生が販売される!?

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北海道では節分に大豆ではなく落花生を撒く。

この衝撃的事実にビックリした方も多いと思いますが、実際に節分の季節に北海道のスーパーで売られている豆の7割が落花生だそうです。

残りの2割がうぐいす豆で、福豆と呼ばれる大豆はたったの1割しか店頭に並んでいないのだとか。

 

北海道では「豆まき=落花生」というのはしっかり定着しているようですね。

 

実は豆まきに落花生を撒くのは北海道だけではないのです。

どうやら大豆を撒く地域と落花生を撒く地域に境界線があるようです。

 

地域別に「大豆:落花生」の割合を見ていきましょう。

北海道・・・8:92  ←圧倒的に落花生ですね。

東北・・・・23:77  ←落花生の方が多い!

関東・・・・88:12  ←落花生の産地である千葉でも大豆!

近畿・・・・87:13  ←九州地方までこの傾向

 

北陸や九州の一部でも落花生を撒く地域があるようですが、大まかな境界線は東北にあるようです。

 

そもそも節分に落花生を撒くようになったのは昭和30年代頃。北海道が発祥です。

その後じわじわと南下してきている様子が分かります。

 

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北海道の節分で落花生を撒く理由とは?

北海道で節分に落花生が撒かれるようになった理由は何でしょうか。

北海道が落花生の産地であるなら「地産地消」という意味で理解できますが、落花生の産地は千葉県。

北海道と落花生に関係性は無い気がします。

 

節分に落花生が撒かれる理由はズバリ!

北海道民の県民性、「合理的だから」です。

 

北海道民は日本各地から開拓に入ったという歴史からでしょうか、伝統とか各式とかにあまり拘らない、合理主義者が多いのです。

 

では、節分に落花生を撒くのはどんな点で合理的なのでしょうか?

 

 

1. 外に撒いた豆(落花生)を見つけやすい

2. 殻が付いているので、拾った豆も清潔

3. 掃除が楽!

 

 

1. 外に撒いた豆(落花生)を見つけやすい

節分の時期、北海道では外は雪景色です。

一面の銀世界の中で小さい大豆を見つけるのは一苦労ですが、落花生なら簡単に見つけられます。

この理由なら、東北で落花生が採用され始めているのも納得ですね。

 

2. 殻が付いているので、拾った豆も清潔

落花生は殻が付いているので、玄関などに撒いたものでも中身は汚れません。

 

3. 掃除が楽!

大豆を撒いた後の掃除は結構大変です。小さいので踏んづけて粉々にしてしまう事もありますし、大掃除の時期に家具の隙間から出てきた、何てこともあります。

落花生なら大きいですから手で拾ってお終い。

 

どの理由も非常に合理的ですね。

 

撒いた後の落花生はどうするの?

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Original update by : 写真AC

さて、撒いた後の落花生はどうするのでしょうか。

 

上で見てきたとおり、中身は清潔ですから拾って食べちゃいます!

 

逆に、落花生を撒く北海道の方から「大豆の場合は撒いた後どうしてるの?」という質問がありました。

そこで、撒いた豆(大豆)の正式な扱い方を調べてみました。

 

ポイントは次の3つ。

 

・撒いた豆を捨てるのはNG!

・神様へのお供え物として心して頂く

・床に撒いた豆を食べても平気なくらい清潔に掃除しておくことが大前提

 

 

豆は撒く前に神棚にお供えします。そして夜になったら部屋の奥から順番に、鬼を追い出すように玄関に向けて豆を撒きます。

鬼を追い出すために撒いた豆を食べるから無病息災になるのだそうです。

ホコリが付かないくらい前もって部屋中ピカピカにしておけば、何も問題ないはずです。

 

という事なのですが、ホコリを気にしないくらいピカピカにするのって結構難しいですよね。

私は毎年、撒く用と食べる用に分けて、撒く用は終わったら箒で掃いて捨て、その後に掃除機をかけてました。^_^;

 

落花生なら、撒いた豆のその後の扱いも正式なものと同じです。

合理的かつ、正統派とも言えますね。

 

また、節分の豆は年の数だけ食べることになっていますが、落花生の場合は殻付きの状態で数えて良いことになっているらしいのです。(各家庭によるようですが…)

大豆の場合、小さいお子さんは少ししか食べられませんが、落花生なら結構たくさん食べられて嬉しいですね。

年配者にはどちらにしても多すぎてキツイかもしれませんが…

 

この合理的な落花生の豆まき。今後さらに広まっていく予感がしますが、皆さんはどう思われますか?

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

北海道で節分に落花生が撒かれる理由は至って単純!

 

・ 外に撒いた豆(落花生)を見つけやすい

・ 殻が付いているので、拾った豆も清潔

・ 掃除が楽

 

という非常に合理的なものでした。

 

外や玄関に撒いた豆も中身は清潔ですから食べることが出来ますし、本来の節分の意味に適っているのも良いですね。

今後この風習は、全国展開していきそうな予感がします。

次の節分では私の近所のスーパーでも落花生を取り扱ってくれないかと密かに期待しています。