旗日って今まで知らなかった~
でもどんな意味があるんだろう?

Original update by : 写真AC
最近はあまり使われることのない「旗日」。
かつては家の玄関先によく日の丸の国旗が飾られていました。
それとともに旗日という言葉もよく使われていたのです。
最近では国旗を飾る家は少なくなってしまいましたが、オリンピックの効果もあり、日の丸の旗を使う機会も増えてきています。
ではこの旗日とは祝日とはなにか違いがあるのでしょうか?
旗日という言葉の意味と由来について、詳しく分かる情報をまとめました。
意外と知らない「旗日」の意味とは?(祝日のことを旗日という。詳しい由来は次で
旗日とは、国民の祝日に国旗を掲げ祝う日のことです。
昔の一般家庭ではよく玄関先に国旗が飾られていましたが、だんだんとその風習は減ってきています。
しかし市役所などの公共施設や公共の交通機関の施設、また商店街などではこの風習を続けているところもあるので、見かけることが多いのではないでしょうか。
国で定められた休日である祝日を祝うことなので、旗日は祝日のことをいいます。
しかしなぜ祝日を旗日と呼ぶようになったのか、詳しくその由来について見ていきましょう。
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旗日と呼ばれるようになった由来は?
国家国民の象徴である国旗を掲げ、祝日を国民全員で祝うことから祝日のことを旗日と呼んでいます。
海外では祝日に国旗を揚げ、祝いの意思表示と感謝を表します。
もともと国旗は自分たちの国や土地を主張するために使われていました。
戦争がなくなった現代では、自分たちの国の誇りや象徴として国旗を使っています。
オリンピックや高校野球などの試合で国旗を掲げるのも、そういった意味が込められています。
そして旗を掲げることが、国民の休日を祝う意思表示となったのです。
また国民の祝日に関する法律では、国民の祝日について、
「自由と平和を求めてやまない日本国民が、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日である。」と定義しています。
旗を掲げることから、祝日は旗日と呼ばれるようになりましたが、最近では一般家庭で旗を掲げる家は少なくなったため、旗日という言葉はあまり使われなくなっています。
では、旗日と祝日は全く同じものでしょうか、それとも何か違いがあるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
旗日と祝日に違いはあるの?

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祝日には、
国民の祝日
振替休日
国民の休日
がありますが、旗日はこのなかの国民の祝日となります。
そして祝日はかつて祝日と祭日がありました。
その祭日の日も旗日とされていたのです。
しかし祭日は今では祝日として統一されています。
戦前の日本では、皇室がおこなう祭事は、祭日とされていました。
しかし戦後の様々な法改正の中で、祝日と祭日は祝日として一つにまとめられました。
そして皇室の神事も、現代ではこの祝日に合わせておこなわれています。
皇室が神事を行う日は、国民の休日となりましたが、廃止となった祭日もあります。
1月3日の皇位の元始を祝う儀式である元始祭、1月5日の新年の到来を祝う儀式である新年宴会、初代天皇である神武天皇の崩御日で、4月3日におこなわれる神武天皇祭、10月17日におこなわれる五穀豊穣の感謝祭である神嘗祭、大正天皇の崩御日である12月25日におこなわれる大正天皇祭がこれにあたります。
元の日は祭日としては廃止されましたが、神嘗祭は現在では11月23日の勤労感謝の日におこなわれています。
では現代の旗日とされている祝日は、どのようなものがあるのか詳しく見ていきましょう。
現代の旗日一覧はコチラ!
現代の旗日、国民の休日は以下の通りです。
名称 | 日付 | 祭日行事 |
元日 | 1月1日 | |
成人の日 | 1月第2月曜日 | |
建国記念の日 | 2月11日 | 紀元節祭 |
春分の日 | 春分日(太陽が春分点を通る日) | 春季皇霊祭 |
昭和の日 | 4月29日 | 天皇誕生日 |
憲法記念日 | 5月3日 | |
みどりの日 | 5月4日 | |
こどもの日 | 5月5日 | |
海の日 | 7月第3月曜日 | |
山の日 | 8月11日 | |
敬老の日 | 9月第3月曜日 | |
秋分の日 | 秋分日(太陽が秋分点を通る日) | 秋季皇霊祭 |
体育の日 | 10月第2月曜日 | |
文化の日 | 11月3日 | 明治節 |
勤労感謝の日 | 11月23日 | 新嘗祭 |
天皇誕生日 | 12月23日 |
この日には旗を飾り、お祝いをしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか?
旗日とは、国民の祝日、そして皇室の行事がおこなわれる日である祭日に、国旗を掲げ祝う日のことをいいます。
しかし戦後にこういった祭日が祝日と統一され、旗日の風習もだんだんと少なくなっています。
しかしオリンピックなどの開催といったことから、国旗に対する意識も変わりつつあります。
改めて国民の休日の意味を理解し、感謝と祝いの気持ちを持って、国旗を飾ることについても考えていきたいですね。