お正月明けに、スーパーや八百屋さんで
春の七草がセットになっているのを見かけることがありますよね。
季節感を感じさせてくれますが、七草ってどんな種類の草なのか?
全部は覚えてない…という人も多いのではないでしょうか。
そこで、七草の種類や由来を紹介します!
七草粥の由来は?
1月6日の夜に七草を包丁等で細かく叩き、
7日の朝に七草を入れた粥を作って食べることが「七草粥」の風習です。
そもそも、七草粥はいつから始まったのか、
知らない人も多いのではないでしょうか。
室町時代の汁物が原型とも言われていますが、
その由来は日本と中国の文化の融合にありました。
その由来を遡ってみたいと思います。
昔、日本では雪の間から芽を出している草を摘み、
自然界から新しい生命力をいただく「若手摘み」という風習がありました。
これが1月7日に七草粥を食べる原点とされています。
一方、中国では7日に7種類の野菜を入れた汁物を食べて無病息災を祈る
風習がありました。
この中国の習慣が平安時代の日本に伝わり、若手摘みと融合した結果、
1月7日に七種類の草を入れた粥を食べる「七草粥」という風習になったと言われています。
草の種類は1月~2月初旬頃に採れる野菜を入れるということで
色々な種類が挙げられていましたが、
現在の7種類の草は1362年頃の『河海抄』という本に初めて登場しています。
それ以後、江戸時代には幕府の公式行事として七草粥を食べており、
庶民まで定着していました。
そして、現在までその風習が残っているのです
では、現在一般的に知られている「七草」とは何なのでしょうか…。
ここで紹介したいと思います!
七草粥はどんな種類の草が使われているの?
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七草の種類がなかなか覚えられない…という方にはこんな覚え方がお勧めです。
それは、七草を並べた歌、『ならべうた』です!
ゆるい音楽にのせた七草、これで耳から離れないでしょう!
東北地方等、地域によっては気候の関係で七草が摘めない場合等に
七草を使わずに粥にしたり、ありあわせの青菜を使ったりと
バリエーションがあるようです。
ちなみに我が家では、粥ではなく「七草雑炊」なのですが、
地方によっては「汁物」や「和え物」等、七草の料理方法も様々なのです!
このように色々なバリエーションがありながらも、
なぜ「七草」を食べる風習が残っているのでしょうか?
なんで七草粥を食べるの?
七草粥は、年の初めに食べることで
その1年の無病息災を願って食べるという意味があります。
また、お正月は祝膳や祝酒でつい食べ過ぎたり飲みすぎたりと、
胃に負担がかかってしまうもの。
弱ってしまった胃を、七草粥によって休め、いたわるという効果もあります。
七草それぞれに効能があり、具体的には、セリは「胃を丈夫にする、
食用増進する」、
ナズナは「利尿、下痢止め」、スズナは「消化促進」といった効能があります。
そう考えると、正月の松の内(お正月飾りを飾る期間)が終わる
1月7日に七草粥を食べるというのも理にかなっている気がしますね。

まとめ
いかがでしたか?
今まで由来等を詳しく知らずに何となく季節の行事として食べていた七草粥も、
その意味を知ると毎年欠かさず食べたくなりますね。
七草粥は人日の節句に食べるものだとご存知でしたか?
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また、歌を聴いて七草の覚え方もばっちりのはず!
このように効能がある七草を入れた粥を食べれば、
お正月休みが明けても仕事や勉強に頑張れそうですね!