気がつけば、まもなく年の瀬がやってきますね。
迎えるお正月には、おいしいご馳走がテーブルに並びますよね。
お雑煮やおせち料理を食べ、
お酒に舌鼓を打ちながら過ごす方も多いのではないでしょうか。
毎年我が家はおせち料理を手作りしています。
去年もおせち料理のお手伝いをしていると、
かわいいかわいい姪っ子ちゃんが・・・
「黒豆の意味知ってるぅ〜?学校で習ったんだよー」
・・・
「おじちゃん意味分からないよ〜。涙」
「教えてあげな〜い」
気になる!
ちなみに姪っ子はこうなると絶対に教えてくれません。。。汗

そこで、おせち料理の意味について調べました!
その過程で興味深い由来も発見したので、
お伝えしたいと思います。
それではいってみましょう♪
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目次
おせち料理の由来、歴史は?
おせち料理は、お正月を迎える為のお祝い料理のことを指します。
ところで、いつからおせち料理は、食卓に登場するようになったのでしょうか。
そもそもの始まりは、かなり時代を遡った弥生時代頃と言われています。
あまりに時代が昔過ぎて、しっくりこないかもしれません。
弥生時代は水田が作られたりと、農業が盛んになった時代です。
天候に左右されることが多かった当時は、作物が実り無事に収穫できると、
感謝の意を込めて神様に収穫した作物をお供えしていたのです。
これは、季節の変わり目に繰り返し行われ、
やがてこうした節目となる日を『節句』と呼び、お供え物をする日となりました。
この時に供えた作物を料理したものは、『節句料理』と言われていました。
おせち料理は、漢字で『御節料理』と書きますが、
ここでいう『御節』の由来は、この『節句』から来ました。
つまり起源は弥生時代のお供え物なんですね!
また、こうした季節の変わり目に行う行事は、
やがて宮中に伝わり、『節会』という宴として催されるようになっていきます。
「宴」なので、農民が行っていた節句とは華やかさが違ったようですね。
この節会ですが、しばらくは宮中内での行事とされていました。
しかし江戸時代に入ると、庶民の間にも宮中内の形式が広がりだし、
特に料理が「おせちく料理」として、伝わって行きました。
更に時代は流れ、戦後まで進みます。
この頃はデパートでの買い物が主流になりつつあり
定員が「おせちく」の宣伝をする際に語呂が悪いと、
「おせち」と言うようになりました。
そう!これが「おせち」と言われるようになった由来とされています!
最後は語呂かい!
って、おもわずツッコんでしまいました。笑
ではこんなおせち料理ですが
肝心の意味はどうなっているのでしょうか?
姪っ子を見返す為にバッチリ調べました!!
(えっ!?小さいって?だって教えてくれないんだもーーーーん!)
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おせち料理の意味は?
なんと、おせち料理は様々な意味を込めて詰められていました!
まずは重箱について!
おせち料理は何故、重箱に詰めるのか。
おせち料理の盛り付けは、重箱に詰めた上で施されます。
重箱とは、その名の通り箱を重ねたものです。
これは、『めでたさを重ねる』という縁起担ぎを意味しているそうです。
重ねる段数は地域や家風によって異なり、主に三段から五段とされているようです。
なんとなく重ねていたのですが、こんな意味があったんですね!
(・・・姪っ子に自慢出来る。゚+。゚(◎゚´∀`σσ ィ~ヒッヒッヒッヒ)

おせち料理は、段によって詰められるものが違う?
それぞれの重に入っている食べ物も、きちんと決まりがあります。
3段のお重を例に説明したいと思います。
一の重(祝肴・口取り)
- 祝肴
まず、祝い肴と呼ばれる、祝い膳に出されるような、
いわゆる酒の肴がここに詰められています。
数の子や田作り、黒豆、ごまめ、たたきごぼう、などが主な食材です。
- 口取り
次に口取りと呼ばれる食材も、こちらに納められます。
口取り肴とも呼ばれ、甘いものが中心になっています。
伊達巻き、栗きんとん、かまぼこ、昆布巻きなどが主な食材です。
口取りは5段の時は二の重に詰められる事があります。
二の重
- 口代わり
一の重の口取りの代わりとして出されるものです。
酢の物や焼き物の食材を少しずつ一皿に取り合わせたものになります。
紅白なますや海老、焼き魚などが主な食材です。
三の重
- 煮物
季節の野菜を使用した煮物が、ここに詰められます。
牛蒡やレンコン、里芋、くわいなど食材とした煮しめで、
飾り切りをした野菜が彩りを良くします。
このように重箱の段によって、詰められる食材は異なっています。
そして、詰められた食材にも、それぞれ意味や願いが込められているのです。
どのような意味が込められているのか、意味別に見ていきましょう。
食材に込められた意味とは?
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子孫繁栄、子だくさん
- 数の子
- 昆布巻き
- 煮物の里芋
おめでたさの象徴
- 紅白かまぼこ
- 紅白なます
- 鯛
(めでたい、の言葉に掛けて)
長寿
- 海老
(腰が曲がるまで長生き出来るように) - ちょろぎ
(シソ科の植物の根っ子、長老木など、おめでたい漢字が当てられている) - 菊花かぶ
(かぶを菊の花に飾り切りにした縁起物として)
無病息災
- 黒豆
(まめに暮らす=元気に暮らす、事から)
豊作祈願
- 田作り
(乾燥したいわしの事で、田んぼの肥料として使用し豊作だったことから) - たたきごぼう
(しっかり根を張るところから、一家の安泰祈願とすることも)
文化の発展
- 伊達巻き
出世祈願
- うなぎ
(うなぎのぼり) - ぶり
(出世魚)
繁盛繁栄
- 栗きんとん
(金運を招く)
将来の見通し
- レンコン
(穴が開いている=見通しが良くなることを願う)

更に!
おせち料理には、食材に込められた意味も様々ですが、
地方によって珍しい食材を使用する場合がありました!
最後にその違いを地方ごと紹介したいと思います。
地方によって取り入れる珍しい食材はコレ!
東北地方
『いちご煮』
青森の食材で、果物の苺を煮たものではなく、
なんとウニとアワビのすまし汁の事を指すようです!
名前の由来は、ウニが苺に似ている事から来ているそうですが・・・。
似てる!?って思っちゃいました。笑
『ハタハタ』
秋田の名産物でもあり、ハタハタ寿司と呼ばれています。
塩津けしたハタハタを、ご飯とカブ、人参などと漬けたものになっています。
北陸・甲信越地方
『のっぺい汁』
醤油味で、里芋、ごぼうなどを煮込んだ汁物になっています。
のっぺいうどんも美味しいですよね♪
お正月のおせちとして出るとは羨ましいです!
『ペロペロ』
名前からして、キャンディを思い浮かべた方—!??
一緒です♪笑
実はこれは寒天をとき、卵で寄せて作ったものでした。
石川県のおせち料理の一品とされているそうです。
おせち料理にペロペロキャンディーでたらビックリですよね。汗
『鶏すき』
愛知県の料理です。醤油と砂糖で、鶏、ねぎ、白菜などを味付けしたものです。
近畿地方
『フナ寿司』
鮒を塩漬けして、麹を混ぜたご飯と混ぜた、滋賀県の料理です。
かなり匂いが強烈なので、小さい子供はあまり好きではないですね。
お酒をよく飲む方はつまみとして最高のようです!
『棒だらの煮物』
京都の料理で、真鱈と海老芋を炊いたものになっています。
中国地方
『ワニの刺身』
中国地方の山間部で親しまれている料理です。
本物のワニではなく、ここでいうワニは、サメの事を指しているそうです。
(もちろん私は、本物のワニだーって勘違いしましたけどね。( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !)
九州・沖縄地方
『アラ料理』
高級魚のクエを鍋物にした料理です。佐賀県のおせち料理の一品です。
クエなんて高級魚がおせち料理として出てくるなんて凄いですね!
お正月だけお邪魔したいです・・・
『中身汁』
豚の臓物で作ったすまし汁の名称で、沖縄の料理です。
以上、ちょっと珍しい食材を使用した地方のおせち料理を上げてみました。
主に名産物を上手に取り入れた料理が多いようです。
もしかしたら、おせち料理を通して、古くから伝わってきた郷土料理が、
こうして後世へ伝えられて行っているのかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
今回はおせち料理の由来から、重箱そして食材の意味についてご紹介しました!
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「正月飾りはいつからいつまで?地域によって違うの?」
また、最後にはまめ知識として郷土料理を紹介しましたので
ぜひ雑学として周りにひけらかしてみて下さい♪笑
では私も早速、姪っ子に仕返ししてきま〜っす♪ ٩(๑´3`๑)۶ 笑