絞りとシャッタースピードの役割ってなに!?
絞り、およびシャッタースピードとはご周知の通り、
写真の仕上がり具合に大きく影響するものです。
初めてカメラを買った時は夢中でシャッターを押して
この切り口の写真は面白い!こんな撮り方をするとこんな写真が出来るんだ!
っと試行錯誤しながらカメラライフを満喫されているのではないでしょうか?
カメラに慣れ始めると、次第にもっと上手く撮りたい!とか
高度な風景を美しく捉えたい!という欲求が生まれてきますよね♪
そこで今回は、より写真の撮り方のバリエーションを増やす為に
シャッタースピードと絞りの関係についてまとめていきたいと思います!
ぜひ参考にして、最高の一枚を撮って下さい♪
絞りとシャッタースピードとは?
絞りとはレンズにある遮蔽物のことで、
カメラで撮影するときにこれらが開閉することで光の取り入れ方の加減をします。
その光の量をF値という数値で表しますが、
F値はF1、F1.4、F2、F2.8、F4、F5.6、F8、F11、F16、F22、F32
のように表記されます。
数値が上がれば上がるほど絞りは大きくなり、
そのぶん光の量が減るために画像はどんどん暗くなる、という具合です。
絞りに関する記事はコチラで紹介しています。
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「カメラの絞りとは?F値ってなに?」
一方でシャッタースピードとは、
文字通りシャッターが開いている時間のことを指します。
絞りのF値は数値が上がれば上がるほど光の量が減るため、
画像はどんどん暗くなっていきますが、
そこで一役買うのがシャッタースピードなのです。
シャッタースピードは、数値を上げればシャッターが開いている時間は短くなり、
カメラへの光量時間は短くなります。
したがって光の入る時間が短いと、暗い写真になります。
逆にシャッタースピードを下げると、
光量時間は長くなるため、明るい写真になります。
つまりシャッタースピードをある数値に調整したら、
F値の絞りはそれに合わせて光量を増減し、
カメラを適切な撮影状態にしてあげればいいわけです。
逆も然り。
例えば、F値を大きくすればそれだけ撮像は暗くなりますが、
その分だけシャッタースピードを遅くして、
取り込む光の量を多くすれば適正露出にすることができるのです
(ISOは固定とする)。
シャッタースピードと絞りとは、お互いに補完する関係であり、
一方が条件を変えればそれに合わせて他方も変わり、
いつも対になって美しい画像を生み出そうとしているのです。
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シャッタースピードと絞りのパターン
プロのカメラマンの撮影風景をみると、
夜空の星を撮るときはシャッタースピードを遅くしたり、
風船の割れる瞬間やF1レースの撮影ではシャッタースピードを速くしています。
このように撮影対象に合わせてスピードを変え、
さらに被写体のどこに焦点を当てるかで絞りを決めていきます。


写真は同じ時間帯の同じ被写体を撮影したものです。
今回は絞りは変えず、
あえてシャッタースピードの差で明暗が分かるように撮り分けましたが、
ご覧の通り明るさの違いは一目瞭然ですね。
左の写真は絞りを固定したままシャッタースピードを速くしたもの。
逆光なこともあって被写体も暗めに写っています。
右の写真はシャッタースピードをその半分以下に落としたものです。
やはり絞りはそのままですが、シャッタースピードが遅い分だけ光量が多いため、
明るく写っています。
むしろ白く飛んでしまっているくらいですね。
このように、絞り、シャッタースピードのどちらが不適切な設定だと、
画像としてバランスを欠いたものになってしまいます。
もちろん裏を返せば、意図的に暗め、明るめの写真が撮れるということ。
自分なりの世界観を出す第一歩ともいえるでしょう。
これからできる可能性
一眼レフの機能では、自動的にこれら絞りとシャッタースピードをある程度調節し、
より見やすい画像を提供するようにできています。
しかし単に見やすいだけではなく、
これら機能を機械任せに終わらせず、いかに自分なりにうまく使って表現するかが、
一眼レフを本格的に楽しむための第一歩であり、重要ポイントです。
例えば同じ被写体に対しても、先ほどの写真例のように明暗をつけるだけではなく、
絞りを変えれば被写体に合わせるピントの深度が変わります。
つまり組み合わせ次第で、ぼかしを生かした撮影をすることも可能。
シャッタースピードとの組み合わせで、
撮影者のメッセージが伝わる1枚になりますね。