去年の大河ドラマ「軍師官兵衛」。
ご覧になった方も多いと思います。
官兵衛の出身地の城であり、
世界遺産として日本でいち早く登録された、
別名「白鷺城」とも言われる「姫路城」。
このドラマに登場した他、
いろいろな時代劇で出てきています。

でも、もともと姫路城を作ってあれだけ壮大にした人って、
誰なんでしょう?
そして黒田氏が姫路を離れたあと、
姫路城は誰が治めていたんでしょう?
今回はその辺りをまとめてみましたよ!
姫路城の歴史は?歴代城主は誰?
姫路城の始まりは、
なんと南北朝時代にまでさかのぼります。
1346年に赤松貞範によって築城された説が一番有力で、
『姫路城史』や姫路市でもこの説です。
また、赤松氏の時のものは小規模な砦か館みたいなもので、
本格的なお城は戦国時代の終わりごろ、
まさしく「軍師官兵衛」の時代に
黒田重隆・職隆父子(官兵衛のおじいちゃんとお父さんですね)により
築城されたという説もあります。
黒田官兵衛は父からこの姫路城を受け継いだあと、
播磨(現在の兵庫県西部、姫路城がある地域)は
織田信長の命を受けた羽柴秀吉に平定されました。
そして姫路城が官兵衛から秀吉に献上されて、
大規模な城下町が作られたんです。
その後信長が亡くなり秀吉が亡くなり、
天下分け目の関ヶ原の戦いが終わると、
この戦功で池田輝政が播磨を与えられ、
姫路城に入ります。
輝政はお城の大拡張工事を行い、
1609年に五層の大天守が完成。
池田氏は輝政→利隆→光政の三代が城主を務めましたが、
三代目の光政が幼少だったため、
本多忠政(徳川四天王の一人・本多忠勝の子)が
代わって城主となりました。
本多氏も忠政→政朝→政勝(政朝のいとこ)と
三人城主になりました。
ところで、
忠政の長男に本多忠刻という人がいたんですが、
この方、大阪の陣で夫・豊臣秀頼を失った
千姫(徳川家康の孫娘)の二人目の夫となり、
千姫のために城内に御殿まで建てたのですが、
あとを継ぐことなく亡くなってしまったんです…。
(これは別の機会に詳しく書こうかと思います)
その後、榊原氏、松平氏、本多氏が
何代か入れ替わりで城主になったあと、
酒井忠恭(さかいただずみ)が
城主として姫路入りします。
この方は徳川四天王の酒井忠勝の遠縁で、
姫路城は
その後
酒井忠恭→忠以→忠道→忠実→忠学→忠宝→忠顕→忠績→忠惇→忠邦
と受け継がれ、
明治の廃藩置県を迎えます。
最後から2人めの酒井忠惇(さかいただとし)は
老中だったんですが、
鳥羽・伏見の戦いで敗れた最後の将軍・徳川慶喜に従って
大阪から江戸に逃げた(これには諸説ありますが)ことで
朝敵(天皇の敵)とされちゃいます。
姫路藩の追討を命じられたのは
備前岡山藩の池田茂政。
彼は江戸のはじめ姫路城を治めていた池田光政の子孫です。
茂政は姫路城に残った家臣に、
「新政府に従うつもりなら早く人質を出して城を明け渡した方がいい」
と働きかけて、ゴタゴタしつつも
姫路城は瓦の一部を破損しただけで無事に残ったんです。
(これも別の機会に是非詳しく…)
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姫路城の見どころは?
さて姫路城ですが、2009年から平成の大改修を行い、
完成は2015年3月の予定。
期間中は天守閣がすっぽり覆われていました。
この改修で補強工事もされた姫路城、
どうなったかといいますと…。
改修前。
Himeji Castle Himeji-Japan 日本 Jul/2006 by David Sanz
改修後。
Orignal update by Andrew and Annemarie
あら白い(笑)。
白すぎて地元の人からは
白鷺城ならぬ「白すぎ城」と呼ばれたりも。
世界文化遺産としては、
・明治以前の封建制度の象徴であること。
・日本の木造建造物として最高のものであること。
が優れていると評価され、登録されています。
城内にはまだ改修中では入れないところもありますが、
国宝・重要文化財も山ほど。
桜の季節には天守閣をバックにした写真を撮る人、
お弁当を広げる家族連れでもにぎわいます。
姫路城へのアクセスは?
姫路城へのアクセスですが、
車・電車ともかなり便利です。
車の場合、
山陽自動車道の
姫路東インター(大阪方面から)
または姫路西インター(岡山方面から)で降りて、
姫路城周辺のパーキングに。
観光客用の駐車場が多くあるので安心です。
マラソンや夏祭りなどのイベントの際は
交通規制があるので
あらかじめHPでチェックしておきましょう。
電車の場合、
新幹線かJRで姫路駅まで出て、
そこから真北の方角の正面にお城が見えるので、
それに向かってひたすら歩けば大丈夫です。
時間は15分ほどですが、
雨の時や足が不自由な方の場合はタクシーが便利です。
まとめ
姫路のお祭りを紹介した記事はコチラ!
↓ ↓ ↓
「姫路ゆかた祭り2015 見どころはココ!交通規制に要注意!」
本当はもっと長く書きたかった…!
ってほど話題に事欠かない姫路城。
筆者も調べるまで
まさか南北朝時代から続くものとは
思ってもみませんでした。
次回の記事では、
姫路城を観光するときに
知っておくと良いポイントなど
ご紹介します!