日本に古くから伝わる安産祈願。
妊娠5カ月目に入った最初の戌の日に、
腹帯を締めて母子の健康を祈願する為にお参りするという風習です。
初めての妊娠で不安もいっぱいですよね。
お腹の赤ちゃんの為にはもちろん自分の為にも
少しでもご利益があれば絶対にあやかりたい!!
Original update by :写真AC
日本独自のお祝いである戌の日のお参り。
山梨県のある有名な神社では
毎年安産のお祭りが開かれているんですよ!
そこで今年の開催日やお祭りの雰囲気、
みどころについてまとめてみました!
しっかりと情報収集して、ご利益にあやかり、
楽な気持ちでマタニティライフを送り、出産に備えましょう!
毎年、安産祭りが開かれる時期は?
山梨県では古来から、
関東屈指の子授け・安産のご利益があると言われている「安産祭り」が、
色々な神社で開かれています。
奉られている神様がそれぞれ違う為、
神社やお寺によって安産祈願の由来もそれぞれです。
中でも、「山中諏訪神社」は、別名「山中明神」ともいわれ、
豊玉姫を祭神とする安産守護の神様が祭られている神社で、
毎年9月4日~6日の3日間で安産祭りが開かれています。
2015年の開催予定についても同様で、
9月の4日、5日、6日に行われます。
今年は、5日の本祭りが土曜日、6日後祭りは日曜日となっていますので、
旦那様の御休みが取れた場合は
是非一緒に5日の本祭りに足を運んでみてくださいね。
安産祭りが開かれている神社ってどんな神社なの?
山中諏訪神社には宝玉姫を祭神とする安産守護の神様が祭られていて、
夜祭の神輿を担いだ氏子の女性には安産が約束されると言われています。
古くから妊産婦や新婚女性が集まるお祭りとして全国的にも有名で、
本殿から御旅所へ向かい、また本殿に戻ってきた神輿が
「もうそろ、もうそろ」
と御神歌を唱えながら練り歩く光景は圧巻の光景だそうです。
〈諏訪の宮 御影さす 右龍がいにも 左龍がいにも もそろげにもそろ〉
と歌われている「御神歌」は豊玉姫命が2頭の龍に道を導かれて、
あるいは龍を従えておいでになる。と解釈されていて、
また「もそろげにもそろ」とは
「身重の婦人が幾度もさしこんでくる陣痛の難行苦行を乗り越えて、
身二つとなり、その有様が明神様の神輿の納まり方であり、
明神様が妊婦の苦しみを肩代わりしてくれている」
と述べられているのです。
神社の周りには豊かな大自然も広がっていて、
春から秋にかけて様々な草木、花が見られる事でも有名です。
運が良ければ薄暮の頃にはムササビが滑空しているところが見られる
というのも名物のひとつだそうですよ。
安産祭りの雰囲気や見どころは?
Original update by :足成
山中諏訪神社には例大祭である「安産祭り」において、
神が巡幸の途中で休憩したり、宿泊したりする場所として
御旅所というのが設けられていて、
地元では「御霊屋(おたまや)」とも呼ばれているそうです。
安産祭りでは、4日の宵祭りに神輿が本殿から御旅所に向かい、
翌5日の本祭りでは御旅所から本殿へ向かう様子が見られます。
見どころは、やはりこの神輿でしょう。
宵祭りの日の夕方頃には先立って御旅所を出発する子どもたちの神輿があり、
男神輿、女神輿があります。
大人顔負けの気合で子どもたちが神輿を担ぐ姿は、
なにか胸を熱くさせるものがあります。
御旅所付近の参道には露店も出店しており、少しわくわくするような、
お祭りの雰囲気を醸し出します。
夜になると、神輿の通る道に提灯が灯され、
御神木のまわりに立てられた竹燈篭の灯りも相まって
とても神秘的な雰囲気とともに力強さを感じる事ができますよ。
安産祭りの本番!安産のご利益にあやかる方法とは?
神輿が再び御旅所から出て夜中ごろに本殿に近づくころに、
いよいよ安産祭りのクライマックスを迎えます。
臨月に近い妊婦さんや、
生まれて間もない赤ちゃんをおんぶしたお母さんや、
縁結びや子宝を願う女性も加わり、
「もうそろ、もうそろ」
と御神歌を唱えながら神輿を担ぎます。
この神輿を担ぐ際に歌われる「もうそろ、もうそろ」には
「もうそろそろ生まれるだろう」
という意味も込められていると述べられていて、
豊玉姫命のパワーをひしひしと感じながら女性たちは神輿を担ぎます。
その光景はとてもエネルギッシュで御神木を3回廻り、
お祭りは最高潮を迎えます!!
神輿と幣束、そして祈願者が御神歌を唱えながらぐるぐると回る光景は圧巻です。
まとめ
いかがでしたか?
お祭り特有のノスタルジックな雰囲気を味わいつつ、
強いパワーをもらえるとなれば出産までとっても心強い!
体調的にも少し落ち着く安定期にも入っていれば、
ちょっとした気分転換に出かけてみてはいかがでしょうか?