親族が亡くなって喪中のとき、年賀状ではなく、
喪中ハガキを出すことが一般的に知られています。

ではその喪中ハガキは親族のどの範囲までが亡くなったときに出せばよいのでしょうか?
また、誰に喪中はがきを出せばよいのでしょうか?
いざ喪中になってしまい、喪中はがきを出すのか出せないのか迷ってしまったとき必見の話を今回ご紹介します。
喪中とは?
喪中とは、近親者が亡くなったとき、一定の期間、死を悼んで身を慎むことを
喪に服するといいます。
古くからのしきたりが今日まで続いているものです。
喪に服する期間は、故人の冥福を祈り、行動を慎みます。
結婚式などの晴れの行事は控えるようにします。

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喪中ハガキの範囲と期間は?(近親者の範囲)
このように喪に服している場合、年賀状も控える必要が出てきます。
ではどの範囲まで喪中ハガキを出すのに該当するのでしょうか?
喪中とする場合が多い近親者は次のようです。
父母・義父母
子
生計をともにしている兄弟・姉妹
生計をともにしている祖父母
生計をともにしている孫
こちらは一般的なものです。
地方や家の風習によって異なりますので詳しくは確認してください。
また、喪中の期間については、現在は法律で定められたものはありません。
そのため、一般的には一年間が喪中と考えられています。
仏事の慣例としては以下のように定められています。
続柄 | 忌中 | 喪中 |
夫 | 50日 | 13ヶ月 |
妻 | 20日 | 90日 |
父母 | 50日 | 13ヶ月 |
子 | 20日 | 90日 |
生計を共にしている兄弟姉妹 | 20日 | 90日 |
生計を共にしている祖父母 | 30日 | 150日 |
生計を共にしている孫 | 3日 | 7日 |
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喪中ハガキを出す相手の範囲は?
喪中ハガキを出す相手ですが、毎年年賀状を交換している相手には全員に出すようにしましょう。
あらかじめ喪中ハガキをもらった相手に対しても喪中ハガキを送りましょう。
喪中ということを知らせる必要がない人などにはいつも通り、年賀状を送る場合もあります。
特に知らせる必要がない人には喪中ハガキを出す必要はありません。

どんな喪中ハガキがある?
喪中ハガキには決まった型はありません。
そこで、いくつか例をご紹介したいと思います。
○○の喪中につき、年頭のご挨拶はご遠慮させていただきます。
去る○月、父○○が永眠しました。
ここに、生前のご厚情を深く感謝いたしますと共に、
皆様にはよき年をお迎え下さいますよう、
心からお祈り申し上げます。
そのため、お年賀の礼を差し控えさせていただきます。
皆様にはよき新年をお迎えくださいますよう、お祈り申し上げます。
皆様におかれましてはお健やかにお過ごしのことと存じます。
去る○月○日、父○○が他界いたし、喪に服しておりますので、
年末年始のご挨拶を控えさせていただきます。
寒い日が続きますが、皆さまにはご自愛のほどお祈り申し上げます。

内容のポイントとしては、
喪中のため、年賀状を出さないこと
皆様には良い年を迎えていただきたいこと
が書かれていれば、喪中ハガキとして問題ありません。
代用としての寒中見舞い!?
もし、喪中の際に、年賀状が届いてしまったらどうすればよいのでしょうか?
喪中ハガキを出していない人から年賀状が届くこともあります。
そのような場合は、寒中見舞いを出しましょう。
寒中見舞いは年賀状を使うのではなくて、普通のハガキを使用しましょう。
また、年賀状の代わりに挨拶状として、喪中の人に寒中見舞いは送ることもできます。
寒中見舞いはお正月が空けた段階、1月8日以降に出します。
寒中見舞いには、年賀状をもらったお礼と、喪中であったため年賀状が出せなかったことを記入するようにしましょう。