なんで雛祭りには菱餅を食べるの?
菱餅はどうして3色になっているの?
Original update by : イラストレイン
菱餅といえば、あの独特なフォルムと明るい3色カラーが特徴的ですよね(´▽`*)
そして菱餅=桃の節句、というイメージが強いと思います。
少なくとも、普段の食卓やオヤツの時間に見ることはありませんよね(-_-;)
しかしなぜ、菱餅は桃の節句に食べるものとして定着したのでしょうか?
そこに何か隠された理由はあったのでしょうか?
そこで今回は、菱餅が誕生した由来や菱餅を食べる意味について
調べてみましたよっ (・ω・)ノ
桃の節句に菱餅が登場する由来をチェック!
菱餅を食べる習慣はいつから始まったのでしょうか?
菱餅の始まりは、古代中国の「上巳節(雛祭りの由来となる行事)」で食べられていた「母子餅(ははこもち)」が元だと言われています。
これが由来で、桃の節句に菱餅を食べる習慣が始まったのです。
母子餅とは、母子草(ははこぐさ)と呼ばれる植物が練り込まれた緑色の丸いお餅です。
つまり、当初の菱餅はひし形でもなければ3色でもなかったということですね|д゚)
そんな母子餅ですが、日本に伝わると母子草の代わりにヨモギが使われるようになりました。
その理由は「母子をつく」という表現が良くないと考えたから、だそうです。
実に日本人らしい理由ですよね(*’▽’)
その後、「くちなし」が練り込まれた桃色の段、
「ひしの実」が練り込まれた白色の段が登場していきました。
一方、菱餅がひし形になった由来には多くの説があります。
例えば、
- 植物の菱の繁殖力にあやかり、子孫繁栄の意でひし形にした。
- 娘が元気に育つようにと願いを込めて、心臓を模した形にした。
- 宮中で食べられていた正月用の和菓子「菱葩餅(ひしはなびらもち)」が由来している。
等々、結構たくさんの説が飛び交っているようです(;’∀’)
これについては、裏付けがちゃんとされておらず憶測での話にはなってしまいます。
しかし、菱餅が現在の形(3色のひし形)になったのは江戸時代からだと言われていますので、なんらかの理由があってこの形になったのでしょうね。
昔の日本の人々が色々考えた結果、今の菱餅になったと思うと感慨深いものがありますね(*^^*)
さて、菱餅の由来については大体分かって頂けたと思います。
ですが肝心の、菱餅の「色」の部分については詳しくお話してなかったですよね?
というわけで今度は、菱餅の色について見ていきましょう!
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菱餅の色の意味を知ろう!
菱餅の色に特別な意味はあるのでしょうか?
菱餅の桃色、白、緑には、それぞれ特別な意味が込められています。
一気に説明すると分かりにくいので、個別にご紹介しますね(´▽`*)
桃色
桃色の餅は、基本的に菱餅の一番上の段になります。
色付けには、解毒作用があるとされる「くちなし」が使用されています。
一般的に「解毒」「魔除け」といった意が込められているようです。
白
白色の餅は、基本的に菱餅の二段目になります。
色付けには、血圧を下げる効果があるとされる「ひしの実」が使用されています。
一般的に「子孫繁栄」「清浄」といった意が込められているようです。
緑
緑色の餅は、基本的に菱餅の一番下の段になります。
色付けには、造血作用があるとされる「ヨモギ」が使用されています。
一般的に「厄除け」「健康・長寿」といった意が込められているようです。
以上、3色の特徴を簡単にまとめてみました(*´▽`*)
ところで皆さんは、どうして菱餅が
「桃色→白→緑」の順番で重なっているかご存じでしょうか?
実はこれ、春の風景を表しているようなのです( ゚Д゚)
菱餅の3色それぞれを、
- 桃色→ 桃の花
- 白 → 雪
- 緑 → 新芽
に例え、「雪が溶けると新芽が芽吹き、桃の花が咲き始める」という様子を表していると言われています。少しロマンチックですよね(*’▽’)
ちなみに菱餅の色の重ね方については、地域によって多少の差があるようです。
2色や5色の地域があったり「桃色→緑→白」の順番で重なっている地域があったり、各地域の菱餅を比べてみるのも楽しそうですね(*^^)v
それにしても菱餅の色って綺麗ですよね。
あんな感じのお餅がもし、自宅で作れたら……。
そう思っている人もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
というわけでお次は、自宅で試せる菱餅の作り方をご紹介しちゃいます(*^▽^*)
菱餅の家での作り方を伝授します!
自宅でも作れる菱餅のレシピとはどんなものなのでしょう?
今回は、家庭でも作りやすい、ういろうを利用した菱餅のレシピをご紹介したいと思います。
とりあえず材料を確認してみましょう(=゚ω゚)ノ
砂糖 50g
小麦粉 50g
食紅 適量(赤、白、緑を用意)
水 150cc
食紅さえ用意すれば、後は家にあるもので作れそうですね(#^.^#)
では早速、そのレシピを見てみましょう。
- ボウルに砂糖、小麦粉、食紅(どれか1色)を入れ、少量の水(分量内)で溶きます。
- ダマがなくなったら残りの水を全て入れ、よく混ぜて下さい。
- 完成した液を茶こしでこしながら四角い耐熱容器に流し入れ、これにラップをかけて電子レンジで温めます。(600Wで6分30秒)
- 電子レンジから取り出したら、ラップをぴたりとくっつけたまま粗熱を取ります。
- 粗熱が取れたら手を濡らし、生地を耐熱容器から取り出します。
粗熱を取ったことにより、簡単に生地が外れますよ(^^)
この工程を3色分、繰り返せばOKです(^_-)-☆
そして3色の生地が完成したら、それらを重ねていきます。
この作業は生地が温かいうちに行うと、生地同士が馴染みやすくなりますよ(*´▽`*)
これで出来上がりです!
完成したものは斜めに切れば菱餅の形になりますので、ぜひ試してみてくださいね(*^▽^*)
ちなみにこのレシピは上記の動画を参考にさせて頂いております。
宜しければそちらも合わせてご覧下さい!
まとめ
どうでしたか?
桃の節句に菱餅を食べるようになった由来は、古代中国の「上巳節」にあったこと。
そして「母子餅」が現在の菱餅のルーツであること、分かって頂けたでしょうか?
これからもずっと、菱餅の伝統が続いていくといいですね(´ω`*)