白酒と甘酒って、どっちも白いし同じものじゃないの?
なにか違いがあるのかな?
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ひな祭りには欠かせないのが「白酒」です。
室町時代から桃の節句には、縁起物の白酒を飲んで厄除けをしていたそうです。
「そうそう、私も小さいころ家で作った白酒を飲んでた!」と思っている方、
それは本当に白酒ではなく甘酒ではなかったでしょうか?
え?甘酒って白いし、白酒と何か違うの?
今回はそんな、白酒と甘酒の違いについて調べてみました!
白酒と甘酒の違いについて知っていますか?
まず、白酒と甘酒は全く別の飲み物です。
白酒は、中国から伝わった桃の匂いが特徴の「桃香酒」が白酒の起源と言われています。
桃は長寿の象徴でもあるため縁起がいいお酒とされています。
また、「おなかに大蛇を宿してしまった女性が3月3日のひな祭りに白酒を飲んだところ、大蛇を流産させることができた」という言い伝えがありました。
そこから「悪い子がおなかに宿らない」ようにと、
厄除けとして白酒を飲む風習ができたようです。
そのため桃の節句には長寿祈願と厄払いとして白酒を飲むんだそうですよ。
ちなみに、白酒はいわゆる「お酒」なので、子供は絶対に飲んではいけません!
一方、甘酒はノンアルコール、もしくはアルコール度は1%未満のものが多く、お酒に分類されない飲み物です。
また、甘くてとろみがあるおいしい飲み物です!
別名「一夜酒」と呼ばれるほど作るのも簡単なため、
昔から庶民に親しまれたお酒だったんですよ。
親しみやすさと、見た目が似ていて子供も安心して飲めることから「ひな祭りは白酒の変わりに子供は甘酒を飲む」というルーツが生まれたようです。
白酒はアルコール度数がしっかり高いお酒です
白酒は甘みがある、アルコール度10%前後のお酒です。
桃のような独特の香りがあり、酒造法でリキュールとして分類されます。
みりん焼酎にもち米などを仕込んで1ヶ月程度熟成させて、軽くすりつぶして造ったお酒です。
ワインでも10%くらいのアルコール度数のものがあるので、
結構強めのお酒だということがわかりますね。
なので、未成年者は飲めません!!
特に、アルコール度数10%もあると、
子供が飲んでしまうと大変危険で、最悪命にかかわります!
間違っても白酒を勧めないようにしましょう!!
またアルコール分1%以上の飲み物は家で作ると法律違反なので、「昔ひな祭りには白酒を造って飲んでた~」なんて話をすると、大変なことになりかねませんので注意が必要ですwww
しかし、口当たりは非常によく、さらっと甘めで飲みやすいのも白酒の特徴です。
大人の方でお酒が苦手でも甘みがあってこれなら飲める、という方も少なくないようですよ。
甘酒は子どもが飲んでも大丈夫?
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では、見た目が似ている甘酒は子供が飲んでも問題ないのでしょうか?
見た目は白酒とよく似ていますが、造る過程でアルコールが生成されることはないので、
子供でも安心して飲むことができます!
とっても甘い飲み物ですが、栄養価も高いので、
ぜひ節句の際は大人も子供も甘酒を飲んでみてください。
ただし、種類によっては甘酒でもアルコール度数が高いものもあるようです。
子供も飲む際は購入の際は必ずアルコール表示を確認して、1%未満のものを選ぶようにしましょう。
粕を使った甘酒の家庭での作り方
白酒は自宅で作ると違法になりますが、
甘酒は家庭で簡単に作ることができる飲み物です。
甘酒の造り方には数種類あるようですが、
ここではつくり方がより簡単な、酒粕を使ったレシピを紹介します!
酒粕甘酒 カップ3~4杯分
「材料」
・水 500ml
・酒粕(板粕) 100g
・砂糖 大さじ3
- 鍋に水を入れて火にかける。
- 沸騰したら火を止めて、酒粕を1口大にして鍋に入れて10分ほど待つ。
- 酒粕が柔らかくなっているか箸やへらなどで確認し、再び火にかけ混ぜながら沸騰させる。
- 沸騰したら砂糖を加え、ひと煮立ちさせて完成!
お砂糖の甘さは、お好みにより増減してください。
また、塩をひとつまみ入れると甘みが引き立ちます。
お好みで摩り下ろしたしょうがを入れると、
風味が変わってまた別のおいしさが生まれます。
酒粕には種類があり、板状のものやペースト状のものが販売されています。
ペースト状であれば(2)の工程で待つことなくすぐにできてしまうのがうれしいですね!
酒粕はその名のとおり、酒を作ったときに出る搾りかすです。
微量のアルコールが含まれているため、酒粕によってはアルコールを強く感じる場合があります。
子供が飲む場合は大人が確かめてから少量ずつ飲ませてあげてくださいね。
お酒が強く感じる場合は、牛乳で割ると、アルコールも薄まりまろやかになっておいしいですよ!
ぜひ試してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ひな祭りでよく目にする「白酒」と「甘酒」にはこんな違いがあったんですね☆
いままでひな祭りでどちらも飲んだことがないなーという方は大人は「白酒」、子供は「甘酒」でお祝いをしてみてはいかがでしょうか?