あら?子供がプールに遊びに行ってから
なんだか熱っぽいし、目も充血してる…。
学校は休ませたいけど、
どれくらい休ませたらいいんだろう?(つД`)

Original update by : 足成
学生の頃、インフルエンザなど強い病気にかかったとき、
“出席停止”になる事がありますよね?
実は、アデノウィルスにかかった場合も出席停止や、
出社停止を言われる場合があるのはご存知でしたでしょうか?
アデノウィルスに馴染みのない方は、
この名前のインパクトにただ圧倒されて、焦ってしまう方も多いかと思います。
安心してください。
このウィルスは、しっかりと治療すればちゃんと治る病気なんです(*´∪`)
ただし!油断すると自分まで感染してしまうことになるので注意が必要ですよ!
そもそもアデノウィルスとは?
アデノウィルスとは、風邪症候群を引き起こす原因の主なウィルスの一種です。
このアデノウィルスの中で、人に感染するものを細かく分類するとなんと49種類!
分類の仕方によっては51種類にもなります( ; ロ)゚ ゚
さらにそれをかかりやすい、発症しやすいものをA~Fまでの6群に分けられています。
アデノという単語はそもそも扁桃腺やリンパ節という意味があるので、
多くの場合のどで菌を増やしていって全身に広がるウィルス、と考えてください。
ただし、この51種類のウィルスでも3分の1は発症しないとされています。
ただし、種類が多いため1つの型が治ったとしてもまた別の型に感染したりなど、
何度でも感染するということも覚えていてくださいね( ,,`・ ω´・)
一般的に夏に流行するイメージの強い感染症ですが、
秋や冬にも流行することがあるため、気が抜けません。
では、このアデノウィルスにもし感染してしまった場合には、
どのような症状が引き起こされるのでしょうか?
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アデノウィルスに感染した場合の症状は?
アデノウィルスの代表的な感染症として、
咽頭結膜炎、一般的にはプール熱と呼ばれるものがあります。
このプール熱は、51種類に分けられた型の中の3,4型が引き起こすといわれています。
夏場にかかることの多いプール熱、症状がインフルエンザに似ているため
『夏のインフルエンザ』と呼ばれたりなんかもしますね!
型によって引き起こされる症状も違ってくるのですが、
アデノウィルスに多くみられる症状を3大症状として
1.咽頭炎(のどの痛み、腫れ)
2.結膜炎(目ヤニ、目の充血)
3.発熱(38~40度の高熱)
が挙げられます。
感染した場合は、ほとんどのケースが先ほどのプール熱になるのですが、
不安な場合は病院に行って、しっかりと検査をしてもらいましょう( ゚▽゚)/
他にもアデノウィルスが引き起こす感染症は、
肺炎
3,7,21型が原因です。
長引く熱・咳・呼吸障害が症状として挙げられ、乳幼児期に多いです。
胃腸炎
31,40,41型が原因で、腹痛・おう吐・下痢などが挙げらるが、熱は低いことが多いです。
これも乳幼児期に多くなっています。
上の通り、大人よりもお子さんが感染するリスクのほうが高くなっていますので、
大切なお子さんのためにも注意が必要です( `Д´)/
アデノウィルスの潜伏期間はどれくらい?

Original update by : 足成
アデノウィルスの潜伏期間はだいたい5~7日程度と、実にしぶといウィルスです(#゚Д゚)
潜伏期間を簡単に分けると、下のようになります。
1.感染
2.潜伏期間(5~7日間)
3.発症(3~5日間)
4.回復期
1~4の時期は、自分は感染していない、もしくはもう治った!と思っていても、実は菌を隠し持っていて、空気感染や接触感染などで他の人に感染させてしまう可能性があります。
このアデノウィルスは第2種伝染病に指定されているため、
3大症状が消えた後2日間は出席停止になります。
第2種伝染病に指定されているほかの病気には、
百日咳、はしか、おたふくかぜ、風疹、水疱瘡、結核が挙げられます。
病院でアデノウィルスと診断された場合には、
登校や登園は停止になりますので学校などに連絡を入れてください。
感染した場合の治療法は?
やはり一番気になるのは、アデノウィルスに感染した場合の治療法ではないでしょうか?
しかし、残念なことに、このアデノウィルスに対する特効薬は今のところないんだそうです(‘`;)
アデノウィルスに対抗するには、
よく食べよく寝て体力を取り戻す!それが一番の治療法になります。
ただ、子供がつらそうにしているのを見ていられない・・・。そんな風に思いますよね?
安心してください!
アデノウィルスには直接効く薬はないのですが、
一つ一つの症状に合わせて治療をする(対症療法)という方法をとり、病気を治していきます!
3大症状に合わせた治療法は、
1.のどの痛み → 抗炎症剤内服薬の服用
2.目ヤニ・充血 → 目薬による点眼治療
3.発熱 → 解熱剤の投与
などが挙げられます。
治療期間は、
1.のどの痛み → 3~7日間
2.目ヤニ・充血 → 7~10日間
3.発熱 → 4~7日間
熱が高くなればなるほど汗をかいて寒がることがありますので、
こまめに水分補給と着替えをしてあげましょうね^^
もしあれが食べたい!という食べ物があれば、
お菓子であろうが食べさせてあげてください。
病気と闘うには体力がいりますので、
なるべく食べやすいもの、食べたいものを!
大体1~2週間の治療期間が必要ですので、
根気強く症状が治まるのを見守りましょう!
ただ、治まっても排泄物には長期的に(2週間~1ヵ月)ウィルスが潜んでいますので、二次感染には注意が必要になります。
ウィルスに対する特効薬はないとはいえ、
まったく打つ手なし、というわけではありませんので、
様子を見ながら介抱してあげてくださいね(*¨人)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今までご紹介したように、基本的にはお子さんに多く感染が見られるウィルスとなっています。
夏の時期にはプールに行ったり海水浴に行ったりなど、
感染するリスクが高まりますのでより注意が必要となります。
ですが、決してプールに行ってはいけない、というわけではありません。
基本的には手洗い・うがい・目を洗うなど、
清潔にすることを心がけていれば十分感染は防げます!
また、冬の時期でも感染の可能性は十分あるので注意が必要です。
お子さんが帰ってきたら、真っ先に手洗い・うがいを促してくださいね(p^ω^q)
もちろんお子さんだけの病気ではなく、
大人も感染することがありますので、手洗いうがいを忘れずに!
たとえお子さんの症状がよくなったからといって、いつものようにキスしたりすると、
潜んでいる菌が攻撃してくることがあるので、しばらくの間はお預けですよ♪笑