2017年の春のお彼岸はいつ?
どうして年によって日にちが違うの?
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お彼岸といえば、墓参りのイメージが強いと思います。
家族皆でお墓へ行き、墓周りの掃除をしたり、お供えものを置いたり……。
一般的なお彼岸の過ごし方といえば、そういった感じではないでしょうか(´▽`*)
ちなみにお彼岸には、春彼岸と秋彼岸の2種類が存在します。
そこで今回は、2017年の春彼岸はいつからいつまで続くのか、
それと一緒にお彼岸の由来や風習についても見ていきましょう。
お彼岸の由来や歴史は?
そもそもお彼岸にはどのような意味があるのかご存知でしょうか?
お彼岸(彼岸会(ひがんえ)と呼ばれることもある)の語源は「波羅蜜」、
サンスクリット語でパータミラーと呼ばれる仏教用語です。
そんなパータミラーは「到彼岸(とうひがん)」とも訳されており、
この到彼岸が現在の彼岸の由来だと言われています。
到彼岸の意味ですが、簡単に言うと
「此岸(しがん)にいる人々が彼岸に渡ること」といった感じの意味です。
・・・簡単に言っても、少し難しいですね(;´Д`)
まずは彼岸と此岸、それぞれの意味を見てみましょう。
彼岸とは
仏教用語で「迷いや煩悩のない理想的な世界」といった具合の意味を持っています。
かなり簡単にまとめていますが、実際には様々な説があるようです。
此岸とは
今、私たちが住んでいる世界を指す言葉です。
意味は「迷いや煩悩が渦巻く世界」といった具合になっています。
つまりパータミラーとは、救いのない此岸にいる人々が
幸福に満ちた彼岸に渡ろうとする様を表した言葉なのですね(^^)
ですが誰でも彼岸に渡れる訳ではありません。
彼岸に渡るためには、それなりの修行を積まなければならないとされていました。
修行内容は大きく分けて、布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧になります。
それらの修行をまとめて「六波羅蜜(ろくはらみつ)」と呼びます。
この六波羅蜜を、彼岸と此岸が最も近くなるとされる春分・秋分の時期に行うようになったのが、お彼岸のルーツとされているのです(*^▽^*)
ちなみに、お彼岸の由来や歴史には諸説ありますが、
その中でも、今回の説は一番知名度の高いものです。
もっと深く追求してみたいという方は、
文献などで調べてみるのも一興かもしれませんね(*’▽’)
さあ、お彼岸の由来はなんとなく分かって頂けたでしょうか。
しかし肝心なお彼岸の日付は、まだ分かっていませんね?
というわけで次は、2016年の春彼岸の日付を見ていきましょう!
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2017年の春のお彼岸はいつなの?
では、2017年の春のお彼岸はいつ頃になるのでしょうか?
2017年の春の彼岸は、3月17日から彼岸入り、
3月20日が中日、彼岸明けが3月23日になっています。
と、言われても覚えにくいですよね(;’∀’)
ですから今回は、簡単に彼岸の日付を覚えられる方法をご紹介します!
まず、彼岸の時期は「春分の日・秋分の日を中日として前後3日を含めた計7日間」と定義されています。
2017年の春彼岸を例にしてみると、
彼岸入り→3月17日(春分の日の3日前)
中日 →3月20日(春分の日)
彼岸明け→3月23日(春分の日の3日後)
こんな感じですね。
つまり!その年の春分の日さえ分かれば、
簡単に彼岸の時期が分かってしまうということです。
「春分or秋分の日を中間に挟んだ7日間=彼岸」、
これを忘れないようにしましょう(^o^)/
ところで皆さんは、2017年のお彼岸をどのように過ごされるのでしょうか?
一般的な過ごし方といえば、墓参りへ行ったり、
ぼたもち(牡丹餅)を作ったり……。そんなイメージが強いと思います。
しかしなぜ、彼岸には墓参りへ行くのか、ぼたもちを食べるのか、
その理由を知っている人は少ないのではないでしょうか?
というわけで次は、そのあたりを詳しく見ていきましょう!
お彼岸にお墓参りをする理由や食べるものは?
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お彼岸に墓参りへ行く方も少なくはないかと思いますが、
その理由とはどのようなものなのでしょうか?
お彼岸に墓参りへ行く理由には、
仏教の「中道(ちゅうどう)」という教えが関係しているようです。
中道とは「どちらか一方に偏り過ぎず、中間に立つような考え方を持つこと」といった感じの教えで、この教えを実践したお釈迦様が悟りを開くことに成功したと言われています。
そんなお釈迦様の教えである中道を体現したような日、
それが「春分の日」「秋分の日」になります。
春分の日・秋分の日は「真東から真西に太陽が沈む、昼と夜の長さが同じくらいの日」とされており、これをお釈迦様は「中道の教えに沿う日」と解釈してお彼岸になったと言われています。
これが後に「彼岸(理想郷)と此岸(現世)が最も近づく日」と定義され、理想郷へ行きたい人々が修行をするようになりました。これが墓参りへ行くようになったルーツのようです。
また、「暑さ寒さも彼岸まで」という慣用句のように、彼岸が季節の変わり目であることから故人を偲んで墓参りへ行くようになったという説もあります(^^)
さて、次は彼岸に食べるもののお話です。
お彼岸に食べるものとして真っ先に思いつくのは「ぼたもち」や「おはぎ」だと思われます。
このうち、春のお彼岸に食べるのは「ぼたもち」です(*´▽`*)
ぼたもちとおはぎは基本的に同じ食べ物ですが、
それぞれ食べる時期によって名前を変えています。
ぼたもちは春に咲く「牡丹の花」から名前を取って「牡丹餅」、
おはぎは秋に咲く「萩の花」から名前を取って「お萩」からきています。
このように、季節感を大切にする日本では呼び分けられているのです(*^_^*)
また、作るときの大きさや使用するあんこも少しだけ違っていたようです。
というわけで、それぞれの特徴をまとめてみました!
ぼたもち
語源は「牡丹」
牡丹の花は大きいため、ぼたもちも大きめに作られる。
あんこは収穫時期の関係で、小豆から皮を取り除いた「こしあん」を使用する。
おはぎ
語源は「萩」
お萩の花は小さいため、おはぎも小さめに作られる。
あんこは収穫したての小豆を用いた「つぶあん」を使用する。
2017年のお彼岸には、こういったマメ知識を思い出しながら
「ぼたもち」を食べてみて下さいね(*’▽’)
まとめ
いかがでしたか?
2016年の春のお彼岸は、3月17日~3月23日までとなります。
皆さんもお忙しいとは思いますが、
この期間中にお墓参りへ行けるように心がけましょう(^^)/