厄年。聞いたことはありますよね。
出産と厄年が被りそうなあなた!
女性の場合、厄年に出産した子は、捨てなければいけない!?
いや、厄年の出産は逆に厄落としになる!
いやいや、厄落としになるのは、男児が生まれた場合だけで、女児は捨て子に!?
なんだか物騒なハナシが出てきましたよ。
厄年なんて気にしなければ大丈夫だと思いますか?
ですよねえ・・・
・・・いや、でも、気になるのが人情でしょう!
なので厄年のこと、調べてみました。
厄年のお祓いに関する記事はこちら
↓↓↓
「厄年のお祓い時期はいつ?服装マナーはあるの?」
厄年とは?

あなたは神社仏閣でお参りや願掛けをしますか?
するとしたなら、その根拠はなんでしょう?
厄年とは、ある定められた年齢になると、災厄が降りかかるという古くからの伝承です。
●女性は、4歳、13歳、19歳、33歳、27歳、61歳(数え年)
とされています。
もっと細かく見る場合もあり、解釈は宗派や神社、地方によって違いがあるようです。
さて、最初の質問にお答え頂けたでしょうか。
この厄年に対する明確な根拠や記述は、風習や文化の中の伝承でしか残っていません。
陰陽道に起源があるという説もありますが、言い伝えの域を出るものではないのです。
では、厄年など気にしないでもいいのでは?と思いますが、
私たちは初詣に行ったり、節分に豆まきをしています。
また、年男や年女などを気にする人もいるでしょう。
それらは、つまり「縁起」を担ぐ気持ちがあるからなんですね。
そしてこの「縁起」を担ぐ習慣は世界中にあるようで、
日本の厄年と似た風習は、ヨーロッパや中東、アジアの国々に存在しています。
あなたは厄年に災厄があると、信じますか?

女性の19歳、33歳、37歳は何故厄年?
女性の厄年で、一番気を付けなくてはいけないとされているのが、33歳。
別名 大厄と呼ばれ、一生のうちで最も大きな災厄が降りかかるとされています。
その理由のひとつには、33=「散々」という語呂だとあります。
男性の大厄42歳は「死に」だそうです。
真面目な話です。
その他、19歳は江戸時代では、女性が結婚して出産する年頃。
37歳に関してはさらに曖昧で、地域によっては37歳を厄年に入れていないこともあります。
特に東日本では、37歳を厄年扱いしていない寺社が、西日本より多く見かけます。
[adsense]
厄年に出産すると厄払いになる?
女性が厄年に出産すると、親の厄払いになるという話を聞いたことがありますか?
実際、私の田舎(静岡)では今も、この言い伝えがあります。
女性の厄年での出産は、「災い転じて福となす」意味があり、逆に目出度いと教わりました。
その他、地方によっては
・厄払いになるのは男児を出産した時だけ
・出産により払った厄が子に掛かる
・産婦の義母か実母が命を落とす
など、禍々しい言い伝えもあるようです。
これらの根拠や情報元を調べてみても、残念ながら何も手掛かりになるものが出てきませんでした。
最も、「厄年」自体に根拠がないので、実態を紐解くのは、雲を掴むような話になるのでしょう。
子供への厄払い「捨て子」の風習とは?そのやり方は?
そうはいっても、「子供に厄が降りかかる」というのは、気分がよろしくないですよね。

大丈夫です、そのための儀式も、ちゃんと用意されていました。
さすが八百万の神の国、日本です!
捨てる神あれば拾う神ありで・・・・・そう、捨てるんです。
なにを?子供を、です。
親が厄年の時に生まれた子供は、一度「捨て子」として縁を切り、
再び「貰い子」として育てるという風習がありました。
① 産まれた子を、辻(道路が交わるところ)に捨てます。
② 親は振り返らず、家に帰ります。
③ 子は、あらかじめ打ち合わせてある拾い親が拾います。
④ 子の着衣を新しく着替えさせ、元の親の所に連れていきます。
●「捨て子」に関するエピソード
・将軍様も捨て子だった!
徳川吉宗(暴れん坊将軍)も「捨て子」が、当時の習わしだったため、捨て子儀式を受けていました。
・「捨て子」は丈夫に育つ!
捨て子は、健康を損なうことなく成人を迎えられるという言い伝えがあります。
・「捨て」「拾い」は最高の名前!
豊臣秀吉が我が子に付けたことでも有名ですね。
まとめ
いかがでしたか?
里帰り出産についてまとめた記事もあります!
↓↓↓
「里帰り出産の期間はいつからいつまで?飛行機は乗れる?」
厄年や、女性が厄年に出産すると厄落としになる。
また厄年の子供は捨てられる、などの伝承は、
あなたに何を感じさせてくれたでしょう?
安産祈願に関する記事はコチラ
↓↓↓
「安産祈願とは?いつ行く?戌の日以外はダメなの?」
科学的な説明は付かないけれど、その根拠は「平穏無事でありたい」「健やかに育ってほしい」など、
古の人々の深い願いと愛情が作り上げた儀式ではないかと、私は考えています。